2017.11.13

・危険な関係

11月11日 森ノ宮ピロティホールにて 13:00〜

4月くらいに玉木宏が出演している「女の勲章」というドラマを見て、その「色悪」ぶりがハマっていたので、
注目していました。
タイミングよく「危険な関係」に主演という情報を知り、これはちょっと見てみたいなと。

グレン・クローズとマルコヴィッチの映画は30年くらい前に見ており、どう舞台化するのか興味もあった。
まあ、当初はコスチュームものかと思っていたので、衣裳、装置など意表をつかれました。
やっぱり白タイツとか、カツラなんかだとさすがにちょっと・・・でしょうね。

さてさて、楽しみにしていた舞台。
うーん。悪くはなかったけど、ものすごーくよかったってほどでもなかったですかね。

実は玉木宏は声が特徴的なので、舞台が合っているのでは?という期待もあったのです。
で、実際、声もよく聞こえたし発声が悪いということでもないと思うのだけど、芝居がちょっとナチュラル過ぎ?
舞台って、やっぱり見得というか、間をためるとかそういう緩急が必要なのでその辺が映画・ドラマ仕様だったと思う。
きっと細やかな表情の変化とかあったのだろうけど、見やすいピロティホールとはいえ、13列目くらいだとそこまで細かくは見えない。 うん、むしろ画面でクロースアップの方がよい人なのかなあと思ったりしました。

まあ、でも見て損はない舞台でした。演出も好き嫌いはあるだろうけど私は好き。そして衣裳と装置もよかった。
普段ピロティーホールは志の輔さんの落語でしか行かないので、あら、ちゃんと幅も奥行きもある舞台なのねと認識(笑) 。


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2017.05.01

◯ユトリロ展

姫路市立美術館でなぜだか「ユトリロ展」をやっていて、たまたま招待券を入手したので見に行った。

中学生の頃、モディリアニやユトリロといった「モンパルナスの画家」が人気があって、わたしも
ユトリロの白い建物いいなあと思っていた。

しかし今回ゆっくり実物を鑑賞したところ、実は・・・ユトリロさん、あんまり絵が上手ではないような。
デッサン変。遠近法狂ってる? いや、まあそれもひとつの技法なのかもしれないが、
衝撃を受けたのは人物。いえ、この方は本当に全くといっていいほど人物画を描いていないのですが
風景画内に描かれた人物の後ろ姿。 いやー。カカシみたいな、仁王立ちの後ろ姿。

笑えるくらい下手です。下手というか描きたくなかったのでしょう。

解説にとにかく人嫌いであった的なことが書いてありましたが、奔放な母に対する強烈な愛憎があったのでしょうか。
ユトリロのお母さんのことは始めて知ったのだけど、モデルから画家になって、息子とは逆に人物画を多数描いているらしい。
母の絵も少し展示してあったけど、母の絵の方が好きだったな。

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2013.05.20

・モネ 「霧の中の太陽 ウォータールー橋」

姫路市美術館で開催中の「エミール・クラウスと印象派展」を見にいった。

エミール・クラウスは、ベルギーの印象派の画家で、彼の作品を中心にベルギーおよび日本の印象派画家の作品の展示が主。

正直いって、印象派ってそんなに興味はないのだけど 作品を見ると「光を捕らえようと、一生懸命苦労されたのだなあ」と、感心して見ていた。つまり、写真なんだよね。

さてところでこの中に、一枚だけモネの作品が展示されていたのです。
私にとってモネはこれまでは特にそれほど心惹かれる画家ではなかったのだけど
(むしろマネの方が好き)
一目見て、驚愕した作品が「霧の中の太陽 ウォータールー橋」でした。

いや、なんてことはないぼやぼやのブルーの空と河が渾然とした色合いの中に、上部にオレンジの太陽、下部には河に映り込んだ太陽が、やはりぼやぼやと描かれているだけなのだが。
だけなのだが、なんだか目が離せない。引込まれてしまう。
いくら見つめていても飽きない。

申し訳ないが、その会場の他の画家の作品は「描くの大変だったろうなー。きれいに描けてるな」って感じなのだけど、明らかに一線を画している。

うーん。モネの天才がこの歳になって初めて分りました。ごめんなさい。

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2010.03.08

・立川志の輔 独演会 国立文楽劇場

3月6日 大阪国立文楽劇場に立川志の輔さんの独演会を聞きに行きました。

なんと、2列目といういいお席でした。表情も所作もすみずみまでしっかり拝見いたしました。

演目は
「三方一両損」
「紺屋高雄」

三方一両損は、大岡越前が登場。お茶目でございました。

「紺屋高雄」は、花魁高雄と染め物職人久兵衛との恋物語。これがよいんですなあ。
涙しました。

志の輔さん、テレビで見るとあんなですが、高座でみると色気があるんですね。

7月に神戸で公演があるようなので、また行きたいと思っています。


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2006.12.10

○トーチソングトリロジー  舞台版

篠井英介主演の「トーチソングトリロジー」を見てきました。於:梅田ドラマシティ
映画の「トーチソングトリロジー」が好きで、篠井英介さんのアーノルド役にも興味があったのです。

もとも舞台用の脚本で映画でも主演したハーヴェイ・ファイアスティンによる戯曲。原題通り(トリロジー=3部作)三幕に分かれています。
篠井アーノルドは、きれいで、どっちかっていうと不細工なおかまというイメージではなかったのだけど、おばさん的なところがはまっていたかな。せりふの緩急自在さは素晴らしくて、うーん、ひとり芝居でずっとやっててもらってもよかったような・・・・。

芝居全体として、見てよかった〜、と思える仕上がりだったけど映画と比較すると、色々と不満点もあった。

映画ではアランという年下の恋人が重要な役割を果たしているのだけど、舞台版は2幕に出てくるだけで、アランとアーノルドの深い結びつきがもうひとつ伝わってこなかったんだよね。それが表現されないと、3幕の息子の同性愛を認めない母との対決が生きてこないのよ。(と思う)
それは舞台構成上仕方がないのだけれど・・・アラン役の俳優さんも、適役とは思えなかった。
映画のアランはマシュー・ブロデリックが演じていて、そりゃーもう、可愛い。それでいてアーノルドを包み込む包容力があって、彼が死んでからのアーノルドの喪失感が納得できるんだけど。

木内みどりの母もちょっと軽すぎましたかねー。まあ、アン・バンクロフトと比較したらかわいそうだけどね。
エド(アーノルドの元彼)の橋本さとしはなかなかよかった。

アーノルドがうさぎのスリッパをちゃんとはいていたのが嬉しかった(^_^;


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2005.03.28

夫婦善哉 松竹座

藤山直美、沢田研二コンビの「夫婦善哉」を大阪松竹座で見てまいりました。3年前「桂春団治」を同コンビで見て以来、松竹座は二度目。 ケチって3等席を買ったら、なんと真横の桟敷席。これがまた悲惨な席で、花道が全く見えません。のぞき込んでやっと頭頂部が除ける程度。舞台自体も下手はほとんど見えません。てなわけで当初からかなりつらい体勢です。
まあ「夫婦善哉」は森繁久弥と淡島千景の映画が有名で、しばしば舞台やドラマ化もされている。大店の若だんな柳吉と芸者あがりの蝶子の物語。頼りないけど優しい柳吉としっかり者の蝶子はキャラクター的に沢田さん、直美さんそれぞれぴったりではあった。
でもねええ〜。何かこの話し、どうよ? 妻も子もいる柳吉が蝶子とかけおちする。それはまあいいでしょう。でもその後も柳吉は勘当されたにも拘わらず、相も変わらず女遊びでお金を使い邦題。それで蝶子は苦労する。実家を妹の婿養子が仕切っているといっては当たり散らす。蝶子に苦労をさせてんのはあんただけだよ〜、柳吉。と異常に冷静に見てしまった。というわけで、なんだか話しに乗れず。ま夫婦の機微ってやつが実感できないんでしょうが。まだ春団治の時の方がよかったなあ。うむむ。それなりに笑って見てたんだけど。
あと、蛇足ながら、衣装がきれいで、蝶子の普段着の着物、芸者衆の着物の鮮やかな色遣いに妙に感心してしまった。
笹野高史さんが出演されていて柳吉と同級生の役。劇中で「え〜!? 同級生?見えない!!」と芸者衆が二人を見比べるシーンがあるのだけど実際、沢田さんと笹野さんは同い年。うそぉ〜。

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2004.07.02

クラウディア 地球ゴージャス

地球ゴージャスというのは岸谷五朗と寺脇康文が一緒にやっている演劇ユニットなるものらしいです。母が「てるてる家族」を見て、岸谷五朗のファンになって「行きたい!」というのでおつきあいしました。
この二人が出演することと、サザンの歌を使ったミュージカルという以外、何も情報をいれずにみたのです。10列目という結構いい席で観ることができました。

舞台は近未来、ほとんどの人類が戦争によって滅びたため「愛する」という概念を奪われ、小競り合いによってエネルギーを発散している2つの国がある。敵国同士でひそかに愛し合うのは戦士と歌姫。つまりストーリーは簡単にいってしまえばロミオとジュリエット=ウエスト・サイド・ストーリーです。(トニー=寺脇、マリア=本田美奈子、ベルナルド=岸谷、アニタ=三咲レア)
衣装が素晴らしかった。着物を上手くアレンジして、黒をベースに色を使った衣装とゆかたみたいな柄でアレンジした衣装で2つの国を分かりやすく見せることに成功してました。(後で知ったけど、衣装は山本寛斎だそうで)。役者では初めてみたけど三咲レアという人、うまいなあと思ったら、宝塚出身らしい。やはり歌と踊りの基礎が違うんですね。身のこなしが飛び抜けてます。
歌はほとんどサザンの既存の曲をストーリーに無理矢理あてはめてるって感じ。大体、歌詞がわからないものも多いので(^-^;)どうなの?って(私は好きだからいいけど。一般的に)まあ、改めて桑田氏の曲の多彩さに感心しました。でもやっぱり桑田君が歌ってこそだよなあ。歌はどの役者も正直ちょっと・・。岸谷・寺脇氏はカラオケレベルだったよ。本田美奈子ははデビューした頃の衣装とおんなじね。ミニスカートとスパッツだ〜。
群舞の部分と殺陣がなかなかいいのでは・・・と思って見てたんですがクライマックスからラストにかけての展開はちょっと引いてしまって、なんだか醒めちゃいました。長々と書いたんですけど、結果的にう〜んって感じだったの。残念ですが。母は、楽しんでいたようです。

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2004.06.14

□謎の変奏曲

杉浦直樹、沢田研二の顔合わせによる翻訳劇を南座で観るという、中々シュールな体験をしてきました。
3階席の1列目からの眺めは、やや情報から舞台を見下ろす感じになり、奥行きがあまりないため、丁度舞台だけが切り取られるような形でかなりよい鑑賞状態でした。
ノーベル賞を受賞した文豪ズノルコの下へ、ラルセンと名乗る新聞記者がインタビューにやってくる。
人間嫌いで知られ、隠遁生活を続けるズノルコの最新作は、ある女性との書簡集だった。これはフィクションなのか、実話なのか・・?
ふたりだけの会話劇は笑いを織り交ぜながら緊張を盛り上げ、徐々に真相があきらかになっていく。本当に愛していたのは、一体、誰? 
杉浦直樹が傲岸不遜な老作家の内にある淋しさを滲ませた演技で、よかった。沢田研二の新聞記者はちょっと可愛らしすぎかなあ。立場がひっくり変えるところでもう少しシャキッとした感じになる方がよかったのではないかしら。
何故か中国新聞御一行様が後ろの席にズラ〜リと並んでいらっしゃいましたが、観賞会? あれこそが謎。

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2004.06.01

田中一村展

大丸元町店にて「田中一村展」を観た。奄美に移住してでひとり絵を描き続けた孤高の画家だ。

奄美の自然を精緻に、しかし大胆に描いた作品の迫力には息をのむ。

10年ほど前に観たことがあったのだが、今回は若い頃の作品も含めて展示されていた。
10代の頃の絵は神童といわれた才気溢れるものだけれど、その後の作品は、素晴らしいものと
首をかしげるようなものに分かれるのだ。これは何なのかなあ、と不思議に思う。
普通の比率で描かれた農村風景などは、どうも迫ってこない。

そして奄美に移住してからの絵を再びみて納得するのだ。
アダンやシュロ、アカショウビンなどが、縦長に切り取られたような構図。
この縦長こそ彼の絵を最大限に生かす比率なのだと。
この島で20年過ごし、約20枚の絵を描いた一村。一枚一枚に命が刻み込まれているようです。

神戸近辺のみなさま、一度ご覧になることをおすすめいたします。


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