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July 2019

2019.07.19

◼️黄金夜会 橋本治 中央公論新社

治さんの遺作だそうです。

 

金色夜叉を現代に置き換え、東大生貫一とモデルの美也の物語。

治ちゃんらしいといえばらしい。

 

貫一が創業する「わらじメンチカツ」のディテーィルがすごくて、ちょっと食べたいんですけど。

誰かやってみませんか。

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2019.07.13

◼️ニックス ネイサン・ヒル 早川書房

700ページ超え、2段組の長編は久しぶり。

 

州知事に石を投げた女が逮捕される。その女性は作家で大学教師でもあるサミュエルの母だった。しかしその母はサミュエルが幼い頃

家を出て行方不明となっていたのだった。

母はなぜサミュエルと父(夫)を置き去りにして家を出たのか。作家として曝露本のオファーを受けたサミュエルは母の半生を調べ始める。

 

 

サミュエルと彼の現在と少年時代、母の青春時代が交互に語られていきそれぞれ文体も違うので、すごく面白い章と退屈な章があるのだけど

最終的にほえー、こんな風に着地しましたか、と。

 

最終章はかなりよかったけどね。

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2019.07.08

□COLD WAR

「ガール」の後に同じ劇場でやっていたのでお口直しと思ってみた。

モノクロ映画で、冷戦下のポーランドを舞台にした恋愛ドラマ。

 

歌手とピアニストの15年にわたる恋愛の変遷を時代に合わせた歌で描いている。

最初の出会いはポーランドの民族音楽舞踏団のオーディションで選ばれたズーラ。

そのうちソ連に媚びるようにスターリン賛歌を取り入れるようになり、ピアニストはパリに亡命。

歌手はそのまま残り、ピアニストはパリでジャズピアニストになる。

そこへ公演でパリにきた歌手と再会。さらに

 

ガール同様? こちらも全てが淡々と描かれて企画意図は面白いけど、なんかどこか物足りなさが・・・。
ポーランドの民族音楽と舞踏がとても印象的で興味深かった。

 

 

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▫️Girl/ガール

ララという男の体で生まれたトランスジェンダーの子が苦悩や葛藤を乗り越えてバレリーナを目指す物語。

ということでとても楽しみに観に行ったのだが。

期待はずれだったなあ。

 

彼女の練習風景、医者とのやりとり、家族との会話などをなんか淡々と並べているだけで退屈。

彼女は家族やバレエ学校からも理解を得ているし、将来は性転換の手術まで考慮し、きちんと医者からホルモン療法を受けている。

ある意味すごく恵まれた状況。

それでも思うように体が変化せず、バレエのレッスンもうまくいかない。クラスの友人たちからの中傷もあり、傷ついていく。

そして苛立ちがつのりラストは衝動的に・・・。

 

なんだか期待していたのは、もっと懸命に頑張ってレッスンをする姿。ちゃんとバレエダンサーが演じているにも拘らず
顔ばかり映しているのが解せない。

だから彼女の「バレエが好き」「どうしてもバレリーナになりたい」という思いが、身体を通じての踊る喜びみたいなものが伝わってこないの。

トウシューズレッスン後の血まみれの足とかそういうの出されても、単に苦痛だけしか感じられずララが踊ることが好きなように見えなかったので、なんだか共感できなかった。

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