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2014.06.06

■『アラバマ物語』を紡いだ作家 チャールズ・J. シールズ 柏書房

アメリカでは誰もが知っている「アラバマ物語」。
主人公の弁護士アティカス・フィンチは、正義感の強い男の代名詞だ。映画化もされグレゴリーペックが演じたことによって、そのイメージはさらに高くなった。
なんといっても、アメリカ映画100年のヒーローにボンドや、インディジョーンズなんかを差し置いて第一位に選ばれたくらいだから。
グレッグ・ルッカのボディガードシリーズの主人公が「アティカス」で当然この小説を踏まえている。

さて、このようにデビュー作でいきなりベストセラーとなり、ピュリッツアー賞を受賞するなど高い評価を得て、映画化され主演俳優がアカデミー賞を受賞するというスタートを切った作家、ハーパー・リー。しかし彼女の作品はこの一冊のみ。書かなかったのか、書けなかったのか。現在も存命のハーパー・リーの伝記。
本人からは取材を拒否されたため、周辺の人や、当時の資料などから構成したという労作。

結局は、あまりにも有名になって忙しくなりすぎたこと、前作よりいいものを書かなくてはというプレッシャーが大きかったことで2作目を書けなくなってしまったらしい。
まあ、そうでしょうねえ。「風と共に去りぬ」のミッチェルも、結局一作しか書かなかったけれど、やはり、書けなかったんでしょう。

トルーマン・カポーティと幼なじみで「冷血」の取材協力をしたことは、カポーティの伝記で知っていたけど、この本では本当に、カポーティーはひどい奴って扱いでした。


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