« ■暮らしの手帖とわたし  大橋鎮子 暮しの手帖社 | Main | ■夜の真義を マイケル・コックス 文藝春秋 »

2011.06.08

■銀の仮面 ヒュー・ウォルポール 国書刊行会

「ジェレミー少年と愛犬ハムレット」が面白かったので、同作家の作品を教えてもらった。ミステリ−系の短編集。 むしろのこの人の持ち味はこっちが本筋なのかしら。

表題作の「銀の仮面」は独り暮らしの女性が、徐々に他人に家を乗っ取られていく話。安部公房の「友達」とか、類似の作品は結構あるような気がするけど、これが「元祖」なのかも?

「敵」という作品は、大嫌いな奴だけど、いなくなったら淋しいという妙な心の動きが面白く描かれてる。結構気に入った。

ジェレミー少年とハムレットも登場する作品も収録されている。「ルビー色の仮面」微笑ましいジェレミー君に、ガンバレ!エライぞと、声をかけてやりたくなりました。

「中国の馬」「トーランド家の長老」も面白い。

第2部はちょっと趣が変わって、超常現象っぽい事件が起こる話が中心。
わたしは1部の方が好きな作品が多いかな。

風景描写がとても素晴らしく、イギリスの街並や郊外の風景が浮かび上がってきます。

当時は売れっ子だったそうで、今はあまり評価されていないのか、訳書も少ないですね。
でもかなり面白い作家。今年前半のベストに入ります。

|

« ■暮らしの手帖とわたし  大橋鎮子 暮しの手帖社 | Main | ■夜の真義を マイケル・コックス 文藝春秋 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« ■暮らしの手帖とわたし  大橋鎮子 暮しの手帖社 | Main | ■夜の真義を マイケル・コックス 文藝春秋 »