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February 2011

2011.02.17

■十字軍物語I  塩野七生 新潮社

ローマシリーズが終わり、ローマ後の地中海世界を描いたあと、十字軍に到達した。

ローマが始まった時、塩野さんはおそらく遺作のつもりで書いていたのでは。それがついに十字軍、4巻予定ですよ!

まず第一巻は十字軍派遣に至る背景から。法王ウルバン2世の大演説により、ヨーロッパ各地にエルサレム奪回の機運が盛り上がるところから始まります。
第一次十字軍のメンバーはほとんど無名の諸候なのですが、信仰心にあつい人徳者ボエモンド、男前でクールな策略家ゴドフロア。高齢ながら名誉欲でいっぱいのサン・ジル。ゴドフロアの甥で、若く無鉄砲だけれど戦には強いタンクレディとか役者にはこと欠きません。

ああ面白し。これからも実に楽しみです。

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2011.02.06

□今度は愛妻家

豊川君と薬師丸ひろ子の顔合わせは「きらきらひかる」以来?
この二人の組み合わせは、いつもなかなかいいね。


有名カメラマンだけど最近仕事をしていないらしい豊川。健康オタクで、しょっちゅう旅行に出かけている妻、薬師丸。妻がいないのを幸いに、若い女優志望の女性をスタジオ兼自宅に招くが、なんとそこへ妻が帰宅。あわてる豊川。幸い妻はすぐに出かけて事なきをえる。その後弟子(浜田岳)、なぜか親しげにやってくるおカマのブンちゃん(石橋蓮司)がすべてハマって素晴らしい。

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2011.02.04

■オスカーワイルドとキャンドルライト殺人事件 ジャイルズ・ブランドレス 国書刊行会

シャーロック・ホームズの兄、マイクロフトのモデルはオスカーワイルドだった?

ワイルドとドイルは本当に同じ編集者を通して知り合いであったらしい。
当時のワイルドは時代の寵児で有名人であり、デビュー作を書いたばかりのドイルは、ワイルドを尊敬していた。もし、二人がもっと親しければ?という、仮定の下、ワイルドが探偵役となる推理小説。

ワイルドの知り合いの美少年が殺された。ワイルドは犯人探しを始める。アドバイザーにドイル、助手役にワーズワースの孫という豪華キャスティングで、ビクトリア朝ロンドンを舞台に少し怪しい世界が広がっていくのです。
最初の頃はこの設定だけでかなり楽しめます。

後半はちょっとダレるんですが、絶頂期のワイルドはさもありなんというキャラクタ−作りがうまいです。

これイギリスではベストセラーらしい。シリーズ化するのかしらん?

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2011.02.02

□ソーシャル・ネットワーク

うーん。何だろう。スピード感はあったけど、あまり面白く感じられなかった。
前哨戦として見た「バトルオブシリコンバレー」はメチャクチャ面白かったのに。

私がアップル好きで、フェイスブックには興味がないから? それもひとつかもしれない。

フェイスブックの創始者マークに魅力が感じられない。
悪い奴じゃない。でも魅力もない。 初めにガールフレンドと口論している時の彼女の台詞が全てかも。
「あなたはオタクだからモテないと思ってるんでしょ? 違うわ。性格がサイテーだからよ」

ジョブズもかなり性格が悪そうだけど。 でも魅力がある。 人をひっぱる力がある。ビジョンを持ってる。
でもフェイスブックの彼は、頭はいいんだろうけど。単にプログラミングのうまい奴というくらいしか長所が感じられないよ。少なくとも映画からは。 

フェイスブックを大きくしたのも、ナップスターの創始者ショーンの行動力でしょう。そういう意味で
ショーンを憧れの目で見ているマークは可愛げがあったか。 

彼は今、億万長者だそうだけど、別に「金持ちになりたい」という野望もない。
なんだか、面白半分にこんなの作っちゃいました。いつの間にか大きくなりました。
友達も別に裏切る気はありませんでした、という感じで感情が見えないのね。
ただ淡々としている。
アップルやマイクロソフト創成期みたいな熱いものが感じられないのだけど、そういうところが「今日的」なのかなあ。

そうそう。ビルゲイツが講演しているシーンがあったけど、学生があれ誰だっけ? という台詞がありました。今は昔。そういう感覚なのかな。 

元々のアイディアを持っていた双子兄弟が、何かと面白かったわ。 あれ、一人二役というのに驚き。
創業メンバーのエドの鶏の話しも笑えた。

うーん。とにかくうーん。でしたね。なんか、楽しみにしてたのに、残念な気持ち。

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□バトル・オブ・シリコンバレー

ソーシャルネットワークが公開されるからか、TUTAYAでレンタルしていました。
もう、10年くらい前のテレビ映画です。 
当時アップルファンの間では話題になってたんだけど、見られなくて、ようやくです。
ものすごく面白かった。

結構、この手の本は読んでいるので、パソコン創成期時代の話しは知っているのだけど、実際の当時のコンピュータが出てきて、なんだか見ているだけで楽しい。

ジョブズをノア・ワイリーが演じるときいて、顔型が正反対なのに大丈夫なの?と思っていたけど、結構、雰囲気、はまっていました。


タイトルの邦訳は「バトル・オブ・シリコンバレー」だけど、現代は「パイレーツ・オブ・シリコンバレー」なのね。まさに当時、アップルは海賊だった。パソコン創世期の混沌とした時代の空気がよく描けていたと思う。
ジョブズはやっぱり興味深い。


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