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2010.06.14

■ウォーホルの芸術 宮下規久朗 光文社新書

少し前に「カラヴァッジオ巡礼」を読んだが、偶然にも、著者の宮下規久朗氏の講演が地元のギャラリー主催で開催された。
テーマは「フランス美術の変遷」だったのだけど、さすが「カラヴァッジオ巡礼」の著者。質問コーナーで、話しをふられると、すごい勢いで話しだして、面白かった。というか、フランス美術の話しより、カラヴァッジオの話しが聞きたかったなあ。

さて、かなり宮下氏は守備範囲の広い方で、今回は時代がとんでウォーホルです。
15年ほど前に日本で大規模な展覧会がありましたが、この時、東京の現代美術館で学芸員をやっていたのが宮下氏だったそうです。そういえば、見に行きましたよ。

ウォーホルといえば、スキャンダラスな側面がクローズアップされることが多く、純粋な美術としての論考は意外と少ないと、宮下氏は語る。
アーティストとしての「個性」を消すことによって、キリスト教の「イコン」に近づこうとしたという指摘に目からウロコ。
確かに、有名なモンローの平面的なシルクスクリーンは「イコン」だなあ。
なかなか示唆に富む本でした。

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