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May 2010

2010.05.30

□フロスト×ニクソン

DVD鑑賞

思い起こせば中学生の頃、ウォーターゲート事件に夢中になってました。(笑)FENで公聴会の模様を聞いたり(もちろん、意味はわかりません)TIMEも定期購読したわ。(もちろん、ほとんど意味わかりません) 大統領顧問だったジョン・ディーンがとってもカッコ良かったから、というほんとにアホな理由。
というような過去を持つ私なので、冒頭にディーン氏の公聴会の様子が流れて久々にお顔が見られてちょっと嬉しくなりました。

さて、映画は弾劾で辞任したニクソン。政界復帰をあきらめないニクソンは、イギリス人司会者フロストのインタビューを受けます。 コメディアンあがりで御しやすそうなインタビュアーと踏んで、うまくいけばイメージ回復、業績アピールすることができる、と思ったからです。 一方フロストは仕事も減って同じく起死回生のチャンスとインタビューを自費を投じて企画するわけです。
どちらも、今後の生き残りをかけた試合となる。

インタビューは4日間。最初の3日は、フロストはニクソンにいいようにあしらわれてしまう。とうとうと自分の業績を語るニクソンに一言も口を差し挟めない。 そして最後の日がやってきた。

最終日の前に、ニクソンはフロストに電話をかけます。
そこで語られるのは、ニクソンが中流以下の家庭から苦学して這い上がってきたこと。(ルックスも悪かった)実はフロストも労働者階級からオックスフォードを出たというのを、ニクソンは知ったのです。「君も上流階級から見下されただろう」とニクソンがフロストに語りかけるのでした。これは這い上がってきたもの同士の戦いだと。

フロストはこの電話で、絶対に「敗者にはならない」と決意し、起死回生の策を練ります。

そして・・・対決の日。

いやー、実に面白かった。

ニクソンを演じたフランク・ランジェラも、フロスト役ののマイケル・シーンも素晴らしかったです。
マイケル・シーンって、後で知りましたが「クイーン」でブレア首相をやった人なんですね。 

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2010.05.27

■蝶のゆくえ 橋本治 集英社

ふらんだーすの犬
ごはん
ほおずき
浅芽が宿
金魚
白菜

ああああ。やっぱり橋本治はすごすぎる〜!

年令のせいか「白菜」が一番こたえました。

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2010.05.24

□潜水服は蝶の夢を見る

DVD鑑賞
フランスのファッション誌「エル」の編集長が、脳梗塞で全身麻痺となり、左目のまばたきだけでコミュニケーションをとりながら、本を書いた。しかも実話であるという。

話のアウトラインは知っていたので、重くて深刻な感じかしらと思っていたのだけど、とてもよかった。構成と映像が素晴らしく、重苦しさを感じさせない、非常に巧みな作品だと思いました。

編集長ジャン・ドゥーの視点で描かれるという手法で、当初は彼の目とカメラをシンクロさせている。故にジャン・ドゥーの姿は私たちには見えない。 しかし、しゃべれない彼のモノローグは聞こえる。

「死にたい」と願っていたジャン・ドゥーが、ある時「私には「想像力」と「記憶」が残っている」と、気持ちを切り替えた後、現在の彼の姿がわたしたちの前に現れる。

この時点で、観客は彼の知性、ユーモア感覚を実感しているから、ほとんど表情のない現在の彼を受けれることができる。ここら辺りの計算がすごい。いきなり現在の姿を見せられると、おそらく同情だけしか感じられないから。

ジャン・ドゥーを演じた役者さん、父役のマックス・フォン・シドー! ハイジャックで人質になり生還した男性。 男優人がみんな渋くてカッコよろしい。(笑)

それにしても、入院中もお洒落な洋服姿に驚きましたよ。

シュナーベルの作品としては一番よかったなあ。この人の音楽の好みなんか結構好きなんだけど、作品としてはいつもちょっと残念だった。 今回は文句なし。

それにしてもPale Blue Eyesの間奏だけ、使うなんてずるいぞ(笑) それから、なんだかvelvetのそっくりさんみたいな曲がテーマソングでしたが、ウルトラオレンジというフランスのバンドなんだそう。


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□南極料理人 

DVD鑑賞

興味深かったです。
南極基地に行く人は、研究者だけではなかったんですねー。
地質学者とか気象学者以外に、自動車のメカニック、医者、そして料理人などが同行するわけです。
総勢8人のチーム。

マイナス50℃の極寒で、1年以上、男ばかりで暮らす日々が描かれています。
特別すごい事件が起こるわけでもないけど、隊員がそれぞれ個性的で面白いです。

食材は全て冷凍、缶詰など。しかし、出て来る料理はみんなおいしそう。
天ぷら、刺身、おにぎり、時にはフレンチのフルコースも!

食べてる男達は、ひたすらがっつくのみで「おいしい」とは言わない。でもそのがっつきようを
堺雅人の料理人はニコニコして眺めている。 これは堺雅人ならではでしょうね。

地質学者を演じた生瀬勝久が、いつものアクの強さを押さえ気味にしていて、なかなかよかった。

それにしてもマイナス50℃環境が舞台なのに、みんなやたらと裸だったなあ。(笑)

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2010.05.20

■厭な小説 京極夏彦 詳伝社

それほど「厭な」小説ではありませんでした。
楽しめました。

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□アリス・イン・ワンダーランド

「アリス」なんて、最高に面白い素材を、ティム・バートンが料理するんだよ。ジョニー・デップというスパイスをふりかけて。
それが…この惨状。 「まずい」とすら思えない。ただ味がない。(涙)

見終わったあと、ただ呆然としましたねえ。 劇場もそこそこ若い人がいっぱいいたのに、笑い声も、感嘆の声も、ざわめきすら聞こえませんでした。 

肩すかしって、こういうのを言うのでしょうか。

19歳になったアリスが、ワンダーランドの冒険を経て成長する物語。
それはそれで結構期待していたんだけど。
どう考えても、彼女の成長が読み取れません。白の女王に代わって戦うことが「自分の道は自分で開く」ってことにつながるとは、思えない。

赤の女王、白の女王って「鏡の国のアリス」だよね。キャラクタ−は不思議と鏡を相当ごちゃまぜにしていますね。 だったらなぜに、ハンプティダンプティを出さない!?

帽子やが妙にまともなのが違和感。

赤の女王より、白の女王の方が悪そう。自分で手を汚さない。アン・ハサウエィイって、CG処理をしているんでしょうか? 目玉と口のおばけのように見えました。ヘレナは、まんま、アニメでしたね。

映像も、3Dのせいなのか、バートンらしいちゃちいセットが、本当にちゃちなセットにしか見えなかった。 いつもならおもちゃみたいなセットが魅力的に可愛く見えるのに、普通の映像なら、もう少しマシだったのか?

較べるのも変だけど、「パルナサスの鏡」の方が、十数倍面白かったし、映像も素晴らしかったと思うわ。

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2010.05.18

■ビッチマグネット 舞城王太郎 新潮社

浮気で家を出た父、残された母と姉(香緒里)と弟(友徳)の家庭で起こるあれやこれや。
弟は、姉いわく「ビッチマグネット」で、質の悪い女の子を引きつけてしまうらしい。そこからついたタイトルだけど、その話が中心というわけではなく、むしろ香緒里ちゃんの成長物語だ。中学生くらいから、高校、大学、就職まで。父の愛人、はなさんとの関係も面白いかも。

「阿修羅ガール」を読んだときも思ったけど、舞城の女の子が主人公の小説って、橋本治を思い出してしまうのです。

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2010.05.14

■サクリファイス 近藤史恵

自転車レースってほとんど知識がありませんでしたが、徹底したチームスポーツなんですね。

ちょっと事件が衝撃的すぎて、後味がじゃっかん悪いのですが、面白く読みました。

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2010.05.07

■オー!ファーザー 伊坂幸太郎

4人の父を持つ高校生の由起夫が主人公。
父はそれぞれ、知性派、肉体派、ギャンブラー、モテ男と個性が際立つ面々。
由起夫は、不登校になった同級生の事件に巻き込まれるが、父たちの協力によって救われる。

伊坂らしさ満載なのだけど、いささか飽きた感じ。設定、登場人物、全てがお約束どおりに思えます。

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