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2010.01.20

■レポメン エリック・ガルシア 新潮文庫

江戸時代から、一気に近未来アメリカです。

人工臓器移植が当たり前になった世界。人々は臓器をローンで購入し、寿命は金次第になっている。しかし、いったんローンの支払いが滞ると、レポマンが登場し、人工臓器を人体から回収してしまう。あとに死体だけを残して…。
主人公のレミーは凄腕のレポマンだったけれど、今は元雇用主の「クレジットユニオン」から追われている。身を隠しながらひとりタイプライターに向かって回想録を書き続けるレミー。
5人の元妻、戦争体験、ユニオンで携わった仕事。 過去と現在が交錯しながら、書き続けれられる身の上話。 なぜ、彼は追われるのか、そして彼の行く手には?

設定のアイディアは面白いのですが、正直過去の海兵隊や妻たちのエピソードは、無駄に長い気がしました。作者後書きを読むと、もともとは短編だったそうなので、無理矢理増やさなくてもよかったんじゃない? 文体はスピード感があって、暴走しているのに、形式が過去・現在を行ったりきたりするので、そのスピードを止めてる感じです。
ラストは、なかなかロマンチックです。途中、冗長で退屈なところもあったけど、最後で印象がよくなりました。

ジュード・ロウ主演で映画化され、もうすぐ公開のようなんだけど、本を読む限りじゃ、ジュード・ロウと、この役は合ってないのでは、って気がする。 もっとイカツイ感じの俳優のイメージなのだけど。


この作家は「マッチスティックメン」の原作者でもあるんですね。 

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