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2009.03.19

■東京島 桐野夏生 新潮社

しばらくぶりに読んだ桐野さんの本。

無人島に流れ着いた20数名の男達と、たった1人の女性、という設定。
しかしこの女性を46歳という微妙な年齢にしたところが桐野夏生なのでしょう。

このような状況下、人間のエゴと欲望がむき出しになり、ドロドロの展開になるのは、想像通り。
そこへ生活力旺盛な中国人が流れ着いてくるというあたりで、また新たな展開に。

しかし、ラストはちょっと、ご都合主義な、いい加減な締め方。
というか、桐野さんのラストは大抵、「???」という感じだ。

あとで調べたら、戦時中に似たような事件があったそうですね。
「アナタハン島」というところで、多数の男の中に、1人の女性が暮らし、彼女をめぐって、争いが起こったとか。
「グロテスク」や「残虐記」のように、実際の事件をベースにしながら、独自の解釈で、事件の本質を浮かび上がらせるという桐野さんの手法、この作品では、あまり成功してないのでは?


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