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2009.02.02

□歩いても 歩いても

妹がよかったといってたので、見たかった映画。
地元の映画鑑賞会で上映してくれたので、見ることができました。

長男の命日に集まった家族の一日。 老夫婦一家に、娘と次男がそれぞれ家族連れでやってくる。
先に着いた娘と母が、台所で料理をする場面から始まる。
ジャッジャッ。トントン。シャカシャカ。グツグツ。手慣れた手つきで食材を洗い、切り、煮る。手元のアップと、そのリズミカルな音に、母と娘の他愛ない会話が混ざる。

冒頭から惹き付けられてしまった。そして、この映画のトーンをたちどころに理解させていく手腕に感じ入った。

特に事件が起こるでもない。家族で料理を食べ、昔の写真を見たり、お風呂に入ったりする日常が、淡々と続いていくのだが、家族の断片的な会話から、少しずつ過去や現在の状況が見えてくる。
父は引退した開業医。死んだ長男は、溺れていた少年を助けようとして自分が溺死。次男の嫁は再婚で子連れであるとか。

とにかく母を演じる樹木希林がうますぎ。
生活のちょっとした動作があまりにも自然で。(入れ歯を外すときのさりげなさが凄い。ってこれは演技じゃないのか) 
やさしいおばあちゃんのように見えて、ちらっと見せる毒が恐い。 それをさらっと言ってのける樹木希林さん。
父役の原田芳雄さんも、頑固者だけど、引退したあと、家では所在ない感じを出してていい。
「ここはじいちゃんが建てた家なのに、なぜおばあちゃんち、って言うんだ!?」と孫に文句言ってるところがおかしいです。
娘のYOU、息子の阿部寛、嫁の夏川結衣、子役も、全て全てはまってました。

「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」秀逸なコピーだと思います。
昨年見てたら、迷わずベスト1。

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