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December 2008

2008.12.14

■幻影の書 ポール・オースター 新潮社

最近のオースター作品は、もうひとつだったのですが、これはなかなか楽しめました。

飛行機事故で妻と子供を亡くした大学教授ジンマーが、偶然見た無声映画時代の喜劇俳優ヘクターに興味を持つ。ヘクターは人気絶頂のさなか、こつ然と姿を消し、行方不明になっていたのだ。失意の彼にはヘクターの遺された作品を見て評論集を書き上げることが、生き甲斐となっていく。本が出版されてしばらくしたある日、ヘクターの妻から手紙が届く・・・。

「燃える」が重要なキーワードになっていて、書くこと、映像にすることは、時間を永遠に閉じ込める作業なのだけれど、形あるものは「燃えて」しまったら終わりなのだ。しかし、一度目にしたり、読んだりした人の心の中には、ずっと存在し続ける…。喪失と再生の物語でした。

無声映画をテーマにしたところで、思い出したのが「フリッカー、あるいは映画の魔」でした。雰囲気がちょっと似ている。
もちろん、こちらはオースターらしいストーリー展開にドキドキしながら読むことができました。
小説中に出てくるヘクターの映画は、細部にわたる描写で、架空の映画だけど、本当に映画を見ているかのよう。
ヘクターの作品として紹介される「マーティン・フロストの内なる生」は、実際にオースター本人の監督・脚本で映像化されたようです。「ルル・オン・ザ・ブリッジ」のように、幻想的なお話です。見てみたい!

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2008.12.11

○GS I Love You とStripper 沢田研二

今さらなんですが、この2枚のCD購入しました。
LPアルバムは持っているのですよ。
というか、初めて買った沢田さんのアルバムが、実は「GS I Love You」だったのです。

それまではファンではあったけど、あくまでTVで見る人という感じだったので、シングルもアルバムも購入には至っておりませんでした。
それが、このアルバムを購入したのは、おそらく「お前がパラダイス」という曲が、大好きであったこと。佐野元春の曲 Vanity Factory 、彼女はデリケートが入っていたこと。などから、買う気になったんだと思います。 おまけも付いてたし(笑) タイガース時代のソノシート。甘くささやくジュリー、かなんか。

トータルでとてもよいアルバムだったのです。
で、この辺りから5〜6年はずっとアルバムを買い続けてたんですね。コンサートに行き始めたのもこの頃です。

2001年に復活して、復刻されたアルバムも、買おうかどうか迷っていたけど、LP持ってるからな〜、と買わずじまいだったのです。

先日のジュリー祭りで「彼女はデリケート」を聞いて、やはり、この辺りは好き!!! ipodで聞きたくなって、ようやく購入しました。

「お前がパラダイス」を好きと書いたんですが、この作詞は三浦徳子さん。Stripperもそう。
沢田さんの歌を語る時、作詞家として、阿久悠さん、安井かずみさん、そして最近の覚和歌子さんの名前が必ずあがるけど、三浦さんの名前って、ほとんど出てきませんね。
なぜ?

おまパラの♪おまえの素肌が矢のように恋しくて、千里を飛んだ♪ というフレーズが、
飛びたいとか、飛んだよう、ではなく「飛んだ」という断定が素晴らしい、と当時感動した覚えがあります。

ストリッパーの歌詞は、そんなに好きではありません。♪恋はストリッパー。裸のふれあい・・・♪
というところで、なんだかいつも笑ってしまいます。 

アルバム収録曲では、Bye Bye Handy Love(佐野元春)とバイバイ ジェラシー(加瀬邦彦)、想い出のアニー・ローリー(かまやつひろし)あたりが好き。

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