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March 2008

2008.03.28

■北東の大地、逃亡の西 スコット・ウォルヴン 早川ポケットミステリ

いやー。すごくよかった。私はとても好きです。

とはいえ、ストーリー自体はとても暗いというか、やりきれなさが漂います。 
14作品をおさめた短編集なのですが、どれも負け犬の男たちの物語といっていいでしょう。

囚人や逃亡者、密告者といった登場人物。他人と関わらず、孤独をかかえて生きる男たち。

「虎」という作品の中で
死とは生きていないことだと言われているが、死はいつでもどこにでもいる。死は死なない。
という文が出てくるけれど、こういう、死生観が全編を覆っています。

貸してくださった小太郎さんに感謝。

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2008.03.26

■百年の誤読 海外文学編 岡野宏文×豊崎由美 アスペクト

「百年の誤読」 海外編です。
偶然ではありますが、少し前に海野弘さんの「二十世紀」を読んだこともあり、20世紀の文学を分析する趣旨のこの本と重ねあわせると興味深いものがありました。10年毎に区切って10冊ずつ取り上げてあります。

タイトルだけ知っているものや、映画で見て、原作読んでないものなんかも多いので、100作品中、読んだことがあったのは30冊くらいかな。
思ったほど辛口批評が少ないのは、国内編が「ベストセラー」をとりあげたものだったので、ある意味こきおろしやすかったんだろうけど、海外編は、もとからそれなりに評価されているものがほとんどだから「やはり、素晴らしい」と絶賛されてるものが多いのでしょうね。

基本的に「路上」や「ライ麦畑」「カッコーの巣の上で」など、アメリカ文学、若気の至り系は、酷評されていますが、わたしは野崎孝訳「ライ麦畑でつかまえて」を断然支持いたします。

紹介されていたイタロ・カルヴィーノの「冬の夜ひとりの旅人が」という作品。カルヴィーノファンとしては、これは読まなくちゃですね。
「失われた時を求めて」は、学生の時に「老後に読もう」と思って全巻揃えたんだよ。(^^;) そろそろ、読み始めてもいい歳になってきたかも・・・・。

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2008.03.16

■エクサバイト 服部真澄 角川書店

多分10年以上前に「龍の契り」を読んで、あんまり面白くなかったのでそのままスルーしていた作家だった。
たまたま「最先端情報小説の傑作」なんて帯のついた新作を図書館で見つけ(地元の図書館の本は帯もそのままついてます)借りてみた。

大容量の記録メディアユニットを体内に埋め込むことで、自分の全人生を記録する時代が舞台という、近未来SFぽい設定。
なんだか思わせぶりに始まるけど、最終的に「はあ〜?」っという腰砕けになってしまうんだよなあ。
読後感が10年前の作品とあんまり変わってないわ。
今後、もう服部作品は読むことないと思いました。

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2008.03.13

■二十世紀 海野弘

読み終わりました。
海野弘さんはずーーーーーと昔から、資生堂のPR誌「花椿」に「旅をする女」という19世紀末前後の女性についてのコラムを連載されていて、その時からのファンでした。いつかそのコラムが本になればいいなと思っていたんだけど、もうならないのかな。 当時からこの海野氏という人は何もの? とずっと思っていましたが「太陽」の編集長だった方なんですね。
なんていうか、時代のキーパソンをピックアップして、時代を俯瞰的に眺める手法が巧みなんですね。どの要素も過剰に入れ込むこともなく、サラッと描く文章がスマート。

年代でいうと、やはり自分が生まれた時代からが、余計に面白く感じられる。個人的に特に10代を過ごした時代が一番面白いのだけど、それはノスタルジーなのか?

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□バンテージ・ポイント

スペインで演説中のアメリカ大統領が暗殺された。そのシーンを目撃した8人の映像から、事件の真相があきらかにされていく。
それぞれの視点で見てみると、同じ人物の行動がまるで違う意味に見えてくるという仕掛け。とにかく90分という時間にギュッと詰め込んであるので、非常に緊迫感があって、無駄なシーンがひとつもなかったのがすごいところ。ラストもサラッと終わって好感度大!

久々に、シガニー・ウィーバーとウィリアム・ハートを見られたのも嬉しかった。

ただし
後半のカーチェイスが、心臓に悪いです。車多すぎて、人が多すぎて、怖いよ〜。
SPが犯人を追跡するとき、人ごみでやたら発砲していたけど、これも怖いよ〜。

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2008.03.05

■二十世紀 海野弘 文藝春秋社

まだ途中なんですけど、無茶苦茶面白いです。 近現代史のおさらいしているみたい。
1900〜2000年までを10年単位で(デケイド)さまざまな分野から、浮き上がらせています。

で、とりあえずメモ

●1920年代の禁酒法時代のアメリカを「ローリング20s」っていいますよね。これ roaring なんだって! roarつまり、吠えるとか、わめくという意味で、つまり「喧噪の」20年代なんだって。 初めて知りました。恥ずかしい。
てっきり rollingだと思っていたよ。 

●60年代とは1958~1974年という考え方
58〜59年は50年代から60年代への過渡期であり、60年代は74年まで続いた。(73年の石油危機の影響)


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2008.03.03

□モンティパイソン 日本語吹き替え版 DVD

幻と言われた「モンティ・パイソン」の日本語吹き替えバージョンがDVD7巻で発売されました。

毎日1話ずつ見る予定にしているので、全部みるのに、おそらく2ヵ月くらいはかかる予定。
1話30分って、見てて心地よい長さだなあと思っています。

吹き替えがない部分はいきなり英語になってしまいますが、つまり日本での放送は
かなり編集されていたってことなのね。
実は、きちんと1話完結の起承転結の構成になっているってことに気がつきました。(遅い?)


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