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January 2008

2008.01.31

□スウィニー・トッド

ん? 今年初の映画鑑賞かもしれません。
「スウィニー・トッド」って、20年ほど前、NYでステージを見たことがあるんです。他の超人気ミュージカルはチケットがとれなかったけど、これはそこそこ評判よく、しかも当日でもチケット入手可だったんですね。
あんまり昔なんでよく覚えていませんが、理髪店の椅子から下のパイ屋へ落ちる仕掛けがやたら印象に残っています。
で、映画ですが
ジョニー君の歌はまあまあ。特に巧い!とも思わないけど、セリフの延長として歌をとらえているという感じで違和感はあまりないです。
すすけた19世紀ロンドンの街や、登場人物のメイクはいかにもティム・バートン風。主人公のトッドとパイ屋の女将は人間らしくない白塗りにされています。オープニングの仕掛けはチャーリーとチョコレート工場のチョコ製造現場を彷彿とさせますし、カミソリを持ったトッドは、エドワード・シザーハンズの再来のようにも見えます。

ラストはこれでいいのかなあ?  若き恋人たちが「こんなことがあったけど、私たちは未来に向かって生きるのよ〜」などと歌い踊って終わりそうな気がしていたんだが。 (笑)

付記:女将がトッドと幸せに暮らす妄想シーンの無表情トッドが、人形みたいで可愛いです。

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2008.01.27

□幸せのポートレート

うわー。なんだかちょっと混乱した物語でしたね。
クリスマスに婚約者の家族の元へ出かけるメレディス。これをサラ・ジェシカ・パーカーが演じている。彼女は成功したNYのキャリアウーマン。一方、彼の家族は父が大学教授という知的でリベラルで開放的な家風。なんたって、お母さんがダイアン・キートンなので、押して知るべし。生意気な妹、なんだかヌボーっとした弟と、ろうあでゲイの弟がいる。お固いメレディスは一家に受け入れられず、彼女の妹に助けを求める。これがクレア・デーンズ。

大体、しっかりしたやり手キャリアウーマンが、妹に助けを求めるというのから、なんかヘンだと思いませんか? やってきた妹はアーティストの支援をする仕事をしている、とても魅力的な女の子。妹と姉の立場が逆転しているような気がする。
案の定、メレディスはヘンな子で、酔っぱらって踊り狂うような子なのだけど、これが本当の彼女なら、この開放的な家族の前で、お高くとまっていた意味が分からないよ。

まあ、なんやかんやあって、色んな事が全て丸くおさまって「本当の自分」に合った人物と落ち着くところに落ち着くのだけれど、メレディスの性格設定が失敗しているのでは、って気がする。 

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2008.01.20

□メリンダとメリンダ

人生は、喜劇か悲劇か。
それは物の見方によって変わる。と、劇作家が同じシチュエーションを喜劇と悲劇で進めて行くというストーリー。その対比はアマンダという女性があるホームパーティーに飛び込んでくるところから始まるのだけれど、同じシチュエーションといいながら、登場人物が全く違うし、アマンダの性格もかなーり違う。
対比させたいんだったら、同じ登場人物で、同じキャラクターにした方がいいんじゃないの?  喜劇バージョンの相手役がウィル・フェレルだから、それだけでコメディになってしまい、彼の方が目立ってるし。
終りに、わざわざ「あなたは、物事を悲劇的にとらえるのね、あなたはこうね、云々」と解説する女性が出てきて、かなりうざったかったです。解説しなくてもわかるってば。 
ウッディ・アレンの映画、最近面白くないです。

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2008.01.18

■土曜日 イアン・マキューアン 新潮クレストブック

ロンドンに住む裕福で優秀な脳外科医ヘンリーが体験したある土曜日の出来事。たった一日の中にものすごく密度の濃い物語がありました。

妻は弁護士、娘はもうすぐ詩集を出版する新進詩人。息子は人気ブルースギタリストという、恵まれた幸福な一家。 妻の父も著名な詩人で、娘の出版祝いのために、この日の夜パーティが予定されている。同時にこの日はイラク戦争反対のデモの日でもあった。
早朝、飛行機が煙を上げて飛ぶのを見たヘンリー。ある不安の予兆を感じるというのが物語の始まり。その日は仕事は休みで同僚とスカッシュの約束があり、車で出かけるが、デモのため迂回した道路であるアクシデントが。ストリートギャングの車と事故をおこしてしまうのだ。とりあえずその場をしのぐのだけれど、これが最後に大きなトラブルのもとになるのだった。

たった一日の中に、ヘンリー自身と母、妻、娘、息子、義父の過去から現在までを描いてしまう筆力に圧倒されます。

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2008.01.15

□ビヨンド the シー

アメリカの歌手・俳優 ボビー・ダーリンの伝記映画を、彼のファンだったケヴィン・スペイシーが脚本、主演、監督した映画。

名前は聞いたことはあるけど・・・と見始めたら、あの「マック・ザ・ナイフ」を歌った人なんですねー。へえ。他にも耳にしたことがある曲が何曲も。 青春映画のスター、サンドラ・ディーとの結婚など、何かと話題の人だったらしい。

はじめはケヴィン・スペイシーが歌って踊りますが、ちょっと老け過ぎ・・・と当初はもうひとつ入り込めなかったのだけど、後半、ボビーにヒットがなくなり落ち目になって来たあたりから面白くなってくる。
時代は60年代後半。ベトナム戦争が激しくなってきた頃。明るいポップスを歌っていたボビーも政治に関わりだし、かぶっていたカツラを取り去り、ヒゲを生やして反戦歌を歌う。 でも、ボビーに求められるのは「ヒット曲」。 客からも野次が飛ぶ。
そんな時、妻(サンドラ)が発した一言が、ボビーにヒントを与える。「人は見たものを聴くのよ」。
再び高級クラブで、きちんとした身なりで歌うボビー。最上のエンターテインメントで見せながら、反戦歌を歌った彼を、客席は拍手で迎えるのでした。その後、ボビー・ダーリンは持病の心臓病のため、37歳の若さで亡くなります。

ま、そんな映画なんですが、なんとなく、沢田さんに当てはめて見てしまいました。 つまり「人は見たものを聴くのよ」という言葉ですね。
確かに今の沢田研二は、生を見れば素晴らしいことは分かるのですが、いかんせん特にファンでない人々に「見に行こう」と思わせる要素が低いわけですよね。
やっぱり 「人は見たものを、聴く」わけですから、見栄えには気を遣ってほしいと、切に思った次第です。
え、映画の感想は??

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2008.01.10

●前夜祭  沢田研二コンサート

そうなのだ。沢田研二熱はしばらく冷めていたのだけれど、昨年、少し気持ちが復活。
ここはやはり正月コンサートに参加せねばと、急遽、席を取りました。
ぴあチケットだと、結構前の端っこがあたる確立が高いですね。今回は下手側11列目でした。


正月コンサートのタイトルは「前夜祭」。なんの前夜祭かといえば、沢田さん6月で60歳。還暦なんです。今年はやるよ、大イベント。その前夜祭として盛り上がろうというところなのですね。
会場は例年通り大阪フェスティバルホール。よく入ってましたよ。(とはいえ、私の隣の2席は空席だった。もったいない。まおかげで3席独占して、踊れたんでよかったけど)

事前情報で、タイガースやPYGの頃によく歌っていた洋楽カバーが多いときいていたのです。登場一発目はTime is on my side. ストーンズですね。
これ以外にもビートルズのNowhere man,She loves you、とか。渋いところではジョーコッカーとか、60年代曲が10曲くらい。しかし、いくら若い時よく歌っていた曲とはいえ、改めて10曲英語の曲歌うって、なかなか大変だと思うのよ。60歳前に、つくづく沢田氏はえらいチャレンジャーだと思います。

ヒット曲は阿久悠作詞曲を中心に。
「勝手にしやがれ」「時の過ぎ行くままに」。
自分でも意外だったが、この曲たちは、今回それほどよいと思わなかった。というか、阿久悠追悼でさんざん全盛期のを聴いたあとなので、声のハリなどの点で、ちょっと見劣りしてしまう気がした。
ところが「サムライ」と「Love 抱きしめたい」に関しては、当時のものより現在の方がいいんだなあ。昔はビジュアルに気をとられていたけど、今回じっくり歌を楽しめたというか。
それから、一般の人にはそんなに知られていないと思うけど沢田研二作詞「灰とダイヤモンド」という曲も、今回とてもよかった。年齢を重ねてさらによくなった曲ですね。

も一つ、これは何度か書いていますが「来タルベキ素敵」という曲。これはもう本当に素晴らしい曲です。同タイトルのアルバムもいいんだけどこの珠玉の曲を、できるだけたくさんの人に聴いて欲しいと切に思うのです。

正直、痩せたとは実はあんまり思わなかったけど・・・衣裳はなかなかよかったし。

とにかく今年、還暦に合わせて東京と大阪ドームでコンサートするつもりだとブチ上げた沢田さん。
いやーすごいよ。 心意気だけでもすごい。
でも11月29日(大阪)、12月3日東京と具体的な日が語られてるわけだから、かなり現実的な話だと思われます。 客席埋まるの?などと若干気にはなるけど「行くよ、わたし行くよ!」という気にさせてくれた、気合いの入ったコンサートでありました。

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2008.01.07

□カンバセーションズ

新年初映画はやはりDVDでした。
特に、コレって感じで見たい映画もなかったので、なんとなく予告で気になっていたこの作品に。

アーロン・エッカートって結構好きなのです。
いつも「は?」って驚いたような顔をしている奴。

昔の恋人同士(結婚してたらしいけど、6ヵ月くらいの同棲みたいなもの)が、10何年ぶりかに友人の結婚式で再会。そして・・・。
画面2分割という斬新(?)な手法で、ほぼ二人だけの会話で進行していく。舞台劇が元なんだろうか?
2分割画面では、過去の二人の様子や、現在のそれぞれの生活が挿入されたりする。(過去アーロンを演じている俳優が、イーサン・ホークにすごく似ていた)

最終的に、だから!???? っていう映画でした。


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2008.01.02

2007年 読書と映画

今年読んだ本は約50冊。(うちアーサー王が5巻)通勤時間が短くなった割には結構読めたかも。
ベスト10
「壁抜け男」マルセル・エイメ
「ローマ人の物語XV」 塩野七生
「サーズデイネクスト3」  ジャスパー・フォード
「メタボラ」 桐野夏生
「ミノタウロス」「戦争の法」「鏡の影」 佐藤亜紀
「ロズウェルなんか知らない」夜のジンファンデル 篠田節子
「ウィジェットとワジェットとボフ」 スタージェス

順位は特になく、リストは読んだ順番。佐藤亜紀さんは好みでいうと「戦争の法」「鏡の影」の方が好きです。篠田節子さんはコミカルな長編と、ホラー風味の短編集、両方とも篠田さんらしくて、読み応えがありました。
桐野夏生さんの「メタボラ」はラストが私的にはちょと残念。
おふざけ満載の「サーズデイネクスト」はいつも楽しい。4も期待しています。
「ローマ人の物語XV」 ついに終りました。感慨深いです。やっぱりカエサルの頃が一番面白かったですね。
マルセル・エイメとスタージェスは短編集。
最近通勤時間のせいで短編集が好きになっています。

あと個人プロジェクトとして「アーサー王物語」読了を書き加えておきます。

「双生児」  クリストファー・プリースト
「囚人のジレンマ」  リチャード・パワーズ
この2作品はすごい力作だと思うし、印象的ではあるのですが、わたくしには難しいです・・・。

映画もレンタルがほとんどですが、35〜6本見ました。
こちらはベスト5

「善き人のためのソナタ」
「あなたになら言える秘密のこと」
この二つがダントツによかった。

あとは
「パフューム」
「クイーン」
「ストロベリーショートケイク」
かな。

「ラブソングができるまで」もかなり個人的に好きです。

「メガネ」と 「キサラギ」が昨年中に見られなかったのが残念。早くレンタルにならないかな。

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