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2007.11.04

□善き人のためのソナタ

評判が高かったので借りてみました。

舞台は冷戦時代の東ドイツ。秘密警察による盗聴、そして一般の人々の間での密告も日常茶飯事だった。秘密警察の盗聴のプロである主人公はある劇作家の監視を命ぜられる。24時間体制の盗聴で彼は作家の生活の全てを知ることになる。同棲中の恋人である女優との情事までも。しかし作家の友人の反体制演出家の死をきっかけに、盗聴中の主人公は体制に疑問を持つようになる。そして・・・。

主人公っていうのが、どちらかというと冴えない中年のおじさんで、真面目で無口で感情を表に出さない人なのでセリフは少ない。それだけに次第に彼が変わっていく様は淡々としているけど、心に染みます。一方監視されている劇作家と女優の関係も何とも哀しく、この体制の恐ろしさを感じます。

そしてラスト。もうねー。本当に煉りに煉られた脚本です。最後の主人公の一言に、泣きます。
素晴らしかったです。
主人公の俳優さん、先日亡くなられたと知りました。合掌。

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