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2007.11.11

□ボビー

なかなか面白かった。驚いたのは無茶苦茶豪華なオールスターキャストであったにもかかわらず、非常に抑えた演出で、落ち着いた映画であったこと。(っていうか、シャロン・ストーンなんて、わからなかったよ!)

ボビー・ケネディが民主党予備選中、射殺された日の舞台になったホテルでの一日が描かれる。1968年。
ホテルの支配人、電話交換手、引退したドアマン、厨房のマネージャー、下働きのメキシコ人労働者、ホテルでショーに出演中の歌手と夫、ホテルで結婚する若いカップル。そしてボビーの選挙参謀、ボランティアんの青年、チェコから来た記者・・・。と、次から次へと出てくる人々。

でもね、すごく脚本がよくできてる。
はじめのうちこそ、それぞれの登場人物のエピソードがバラバラで、ちと見えてくるまで退屈なんだが、例えば、結婚する二人は男のベトナム戦争の徴兵逃れのため。ボランティア青年たちはLSDでぶっとんでる。チェコはも「プラハの春」前夜で、その希望を語る記者・・。 
その他にもさりげなく「俺たちに明日はない」を見たか? とか、ウォーホルが昨日撃たれた、なんて台詞がでてくる。よく練られてるなあと思います。
ベトナムは混迷し、キング牧師が撃たれ、絶望の淵にいながらも、ボビーに希望を託していた時代。この映画の主人公は1968年という時代なのかも。

厨房で働くメキシコ人と黒人のエピソードが特に印象的でした。


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