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November 2007

2007.11.25

□ブラックブック

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2007.11.18

□あなたになら言える秘密のこと

内容を全く知らずに借りたんで、あまりの衝撃に言葉もありません。

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■夜のジンファンデル 篠田節子

あ、ホラーだ! 読みらながら、そうそう。篠田節子さんって、初期はホラーだったんだよ、と思い出しました。

その初期の作品も含んだ短編集なので、懐かしい気持ちも感じます。こういうのうまいなあ。篠田さん。
人間心理の奥底に潜むホラーなので、しみじみ怖いのです。(「夜のジンファンデル」はホラーではありませんが)
どれも粒ぞろいの面白さでした。

「永久保存」「ポケットの中の晩餐」「絆」「夜のジンファンデル」「恨み祓い師」「コミュニティ」
特に「恨み祓い師」がすごいです。

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2007.11.11

□ボビー

なかなか面白かった。驚いたのは無茶苦茶豪華なオールスターキャストであったにもかかわらず、非常に抑えた演出で、落ち着いた映画であったこと。(っていうか、シャロン・ストーンなんて、わからなかったよ!)

ボビー・ケネディが民主党予備選中、射殺された日の舞台になったホテルでの一日が描かれる。1968年。
ホテルの支配人、電話交換手、引退したドアマン、厨房のマネージャー、下働きのメキシコ人労働者、ホテルでショーに出演中の歌手と夫、ホテルで結婚する若いカップル。そしてボビーの選挙参謀、ボランティアんの青年、チェコから来た記者・・・。と、次から次へと出てくる人々。

でもね、すごく脚本がよくできてる。
はじめのうちこそ、それぞれの登場人物のエピソードがバラバラで、ちと見えてくるまで退屈なんだが、例えば、結婚する二人は男のベトナム戦争の徴兵逃れのため。ボランティア青年たちはLSDでぶっとんでる。チェコはも「プラハの春」前夜で、その希望を語る記者・・。 
その他にもさりげなく「俺たちに明日はない」を見たか? とか、ウォーホルが昨日撃たれた、なんて台詞がでてくる。よく練られてるなあと思います。
ベトナムは混迷し、キング牧師が撃たれ、絶望の淵にいながらも、ボビーに希望を託していた時代。この映画の主人公は1968年という時代なのかも。

厨房で働くメキシコ人と黒人のエピソードが特に印象的でした。


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2007.11.07

■ロズウェルなんか知らない  篠田節子 講談社

過疎の村をUFOで村おこししようと青年会の人々の奮戦をユーモラスに描いた作品。村の老人たちや、役場との対立そしてマスコミとの駆け引きなど、いかにもありそうなディテールがうまい。
読書は専ら通勤電車の中で家では滅多に読まないのだけど、続きが読みたくて、珍しく自宅で読み上げてしまった。そのくらい面白い。
それにしても篠田節子ってほんとに幅広い作品が書ける人だよね。これは楽しく読めて、ちょい考えさせられるという万人向けの良作です。


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2007.11.05

□サンキュースモーキング

公開前やたらと予告編を見る機会があって、面白そうだなと思っていた作品。結局映画館で見られず、DVDにて鑑賞したんだけど、それでよかった。

正直、ちょっと期待はずれ。
もっと軽快で、軽妙な展開だと思っていたけど、女性記者が、スクープ記事を書いた後の彼の反撃、特に上院議員への反撃が思っていたほどではなかったことかしら。

タバコのパッケージデザインをタイトルロールにしているオープニングはワクワク。とっても洒落ている。

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2007.11.04

□善き人のためのソナタ

評判が高かったので借りてみました。

舞台は冷戦時代の東ドイツ。秘密警察による盗聴、そして一般の人々の間での密告も日常茶飯事だった。秘密警察の盗聴のプロである主人公はある劇作家の監視を命ぜられる。24時間体制の盗聴で彼は作家の生活の全てを知ることになる。同棲中の恋人である女優との情事までも。しかし作家の友人の反体制演出家の死をきっかけに、盗聴中の主人公は体制に疑問を持つようになる。そして・・・。

主人公っていうのが、どちらかというと冴えない中年のおじさんで、真面目で無口で感情を表に出さない人なのでセリフは少ない。それだけに次第に彼が変わっていく様は淡々としているけど、心に染みます。一方監視されている劇作家と女優の関係も何とも哀しく、この体制の恐ろしさを感じます。

そしてラスト。もうねー。本当に煉りに煉られた脚本です。最後の主人公の一言に、泣きます。
素晴らしかったです。
主人公の俳優さん、先日亡くなられたと知りました。合掌。

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