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2007.10.12

■鏡の影 佐藤亜紀

ふう。いくつか佐藤さんの作品を読んでいますが、これが一番好きですね。
佐藤亜紀のなんともいえない「すっとぼけた」感じが、最大限に出ていて、満足しました。 「ミノタウロス」も読んだんですけど、やぱり、このくらい「すっとぼけ」感がないと、ちとつらかったのでした。

中世のドイツあたりを舞台に、異端審問、錬金術などなどが出てきますが、楽しい、とうか、フフフ・・・と全編通して含み笑いをしてしまう。 

「ファウスト」を思わせるストーリーで、世界の真実を追求する主人公のヨハネスは妙におたおたしていて、へなちょこぶりが好ましい。悪魔(もしくは天使?)シュピーゲルグランツの天衣無縫ぷりにはニヤニヤしてしまうし、ヨハネスを追い回す騎士フィヒテンガウアーのストレートな阿呆さがたまらんし・・・。ほかの登場人物がなんとも味わい深いです。(笑)  

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