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2007.09.19

■千年樹 荻原浩 集英社

樹齢千年という巨大なクスノキ。 千年の間にその木のまわりで起こったさまざまな出来事を描く連作短編。
それは木の歴史であり、人々の歴史でもあります。
装丁がなかなか不気味でホラーっぽいのですが、お話自体はそんなにおどろおどろしくありません。


千年前の戦で死んだ豪族の家族と、いじめで自殺しようとする学生のエピソード。
空襲で死んだ少年の宝物と現代の幼稚園児のタイムカプセル。
あるいは愛する人を待ち続けた女郎と女子大生の恋。
戦争中の祖母の恋愛と孫娘の恋愛・・・・
という風に、過去と現代を対比させながら描かれ、それが微妙にリンクしています。現代編のキーパーソン雅也君に注目です。

おばあさんのと孫娘のエピソード「バァバの石段」が好きでした。

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