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2007.07.26

■アーサー王物語 V

なんやかんや文句を言いつつ、読み進めてきましたが、ついに最終巻となりました。

鉄壁の団結を誇る(読んでみるとそうでもなかったけど)アーサー王と円卓の騎士たちが争うことになり、ついに王国は瓦解してしまうのです!
ことの起こりはやっぱりラーンスロットと王妃グゥイネヴィアの不倫。聖杯探求の旅で反省していたはずなのに、結局は元のさやにおさまっちゃった。元からラーンスロットのことをよく思っていないアーサー王の息子モードレッドが罠をしかけ、まんまと王妃のいる部屋から出て行くところを取り押さえられそうになる。ラーンスロットは逃げたけれど、王妃は捕まり、火あぶりにされそうになるの。いったんは逃げたラーンスロットも、それを知って、王妃を助けに行く。しかし、その際、アーサー王の甥にあたり、ラーンスロットのことをとても慕っていた兄弟を殺してしまうんだわ。これに怒り狂ったのが、ふたりの兄であるガウェイン。アーサー王はガウェインにいわれてしぶしぶラーンスロットと戦うことにしました。
何しろ、ラーンスロットは「最高の騎士」といわれ、人気も高いので、円卓の騎士たちはラーンスロット派とアーサー+ガウェイン組に分かれてしまう。だけど、実はラーンスロットもアーサー王もお互い尊敬しあっているから、本音はあんまり戦いたくないんだよね。んで、ろう城戦術をとったあげく、グゥネヴィアもアーサーの元に帰すことにし、とりあえず和睦。そうしているうちに、モードレッドはアーサーがいない間にクーデターを企て、アーサー+ガウェインはキャメロットに戻り、モードレッド一派と戦う。壮絶な戦いで円卓の騎士たちはほとんど死んでしまう。ガウェインも死ぬけれど、その時アーサーを助けてくれるようにラーンスロットに遺言を残す。
アーサーとモードレッドは戦い、モードレッドは死に、アーサーも瀕死の重傷を負い「アヴァロン」の地へ小舟で旅立つのであります。 一方、ラーンスロットはガウェインの遺言でキャメロットに助っ人にやってくるが、戦いはすでに終わり、アーサーも死に、グゥネヴィアは尼になっている。そして妃も亡くなり、ラーンスロットは弔いのために食を断ち、彼もこの世を去る・・・・・。  
ああ、無情。完。

アーサー王伝説は色々な物語りがあって、フランスでまず広まった話のようです。
なので、わたしが小学生の頃に読んだ「アーサー王物語」とは、また違うし、感銘を受けた「ガウェインの結婚」エピソードも入っていない。トリスタン&イゾルでの物語も中途半端だったし。

当時の人々の心情が現代から考えるともうひとつ理解しがたかったりするので随所に「はあ?」ってとこも多いのですが(^^;) まあ、とにかく読んじゃいました。
全巻ビアズリーの挿絵がふんだんに使われているので、それだけでも価値がありましたね。


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