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2007.06.22

■メタボラ 桐野夏生 朝日新聞出版

沖縄のジャングルの中、ひたすら逃げる「僕」。何から逃げているのか、自分は何者なのか記憶を失い
名無しの「僕」がアキンツにギンジという名をもらい、徐々に新しい自分を作っていく過程は非常に面白い。
アキンツという宮古島出身の青年の底抜けに明るいキャラクターが素晴らしい。

後半はギンジが記憶を取り戻し、彼が捨てたかった過去の回想になってくると、様相が一変。
ニート、ワーキングプアの青年たちの話になってくる。
地方の工場で作業と寮生活の部分は、OUTの弁当工場を思い出すけど、もっと息苦しいですね。

さまざまな問題がてんこ盛りのストーリーで、後半は中途半端な感じがしてしまう。
最後のアキンツ、あれはないよねー。ちょっと哀しすぎる。

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