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2007.02.10

■壁抜け男 マルセル・エイメ

異色作家短編シリーズの一冊です。面白いです。このシリーズ復刊されて本当に嬉しい。
この作家は知らなかったのですが「壁抜け男」は有名な話だったらしいですね。劇団四季のミュージカルにもなっているらしい。
「壁抜け男」は突然、あらゆる壁を通り抜ける能力を獲得した男が、怪盗になり、つかまってもまた逃げ出し、恋をし、そして・・・。ちょっと物哀しい、でもどことなくおかしい結末です。
こんな風になんだかちょっと不思議な超自然現象がいとも日常的に描かれているのが特徴かな。
「よい絵」は、画家の描いた絵を見ているだけで、お腹がいっぱいになる。「サビーネたち」は分身がどんどん出来る能力を持った女性のお話。

ああ、なんだかダン・ローズの短編集「コンスエラ」を思い出しました。そう、全体の構造がおとぎ話なんだわ。
大好きな本であります。

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