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2007.02.03

□それでもボクはやってない

周防監督久々の新作は、痴漢えん罪事件をテーマにした法廷劇。
2時間半、まったく飽きさせない脚本がまず素晴らしいと思う。いきなり痴漢犯人として逮捕されてしまう青年。警察に拘留され、取り調べを受け、否認のまま起訴されてしまう。ナレーションも、青年のモノローグといった説明的なものはないんだけど、かえってそのため彼のとまどい、無力感が伝わってくるのだ。
キャスティングがまた素晴らしい。主人公の青年加瀬亨はじめ、みんなピタリとはまっています。それぞれが分をわきまえているというか、出過ぎず過不足ない芝居なのがいい。キャスティングという面で一番すごいのは裁判官の小日向文世。一般的に「いい人顔」の小日向をこの役に持ってきたところがうまい。

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