« August 2005 | Main | October 2005 »

September 2005

2005.09.23

■小さな白い車 ダン・ローズ 中央公論社

おお、あのダン・ローズの新作が! と手にとったこの本。 じつは彼が変名で書いた作品らしい。その名前はというとダヌータ・デ・ローズ。プロフィールまでついていて1980年生まれ、ミラノ、パリ、ローマで育つ。14歳で映画の脚本を書き注目される・・・なんて。

さて、お話はというと、パリに住む女の子ヴェロニクはカメラマンを目指しながら、プラプラしている。ボーイフレンドはマイナーミュージックお宅。彼と喧嘩した彼女は親に借りた白いシトロエンでて、酔っぱらっまま帰宅する。目覚めると、なんとダイアナ妃事故死のニュース。「マジ!? あたし、プリンセスを殺しちゃった」。そこから始まる彼女の証拠隠滅作戦。 

とはいえ、その辺りの緊迫感はなく、ちょっと変わった若者たちの青春小説って感じ。でもボーイフレンドの伯父さんとか、アイルランド好きの女友達とか、ブッ飛んだキャラクターがダン・ローズらしさが残ってる。

|

2005.09.21

■ラストレース 柴田よしき

|

2005.09.07

■有栖川の朝 久世光彦 文藝春秋

なんというか、変な小説。
大部屋俳優のお公家顔の安間安間、酒乱だけどすごい美人の華ちゃんの二人を使って婚礼ご祝儀詐欺をたくらむのは50年もお妾さんをやっていた老女お月さん。
実際、こんな事件がありましたね。
実は現代の話しだけど、途中までは昭和30年代くらいの話しかとおもっていた。
面白くなりそうなんだけど、基本的に久世さんの筆致と内容がどうもかみあってないような気がするんだよね。
そこを狙ったような気もするのだけど、やっぱり違うかなあ。

|

■空貘 北野勇作 ハヤカワ

いつもの北野さん、不思議チックSFワールドです。
夢を喰う貘が、ばくばくと夢と現実の境を食べちらかし、SF版「胡蝶の夢」って感じ。
そしてスイカ。スイカがいっぱいでてきます。
ああ、スイカって確かに謎深き物体です。

|

2005.09.05

■フォー・ユア・プレジャー 柴田よしき 講談社

保育園園長兼私立探偵、花咲慎一郎シリーズ。
今回も苦しい保育園経営の足しにするため、人捜しを請け負う花咲。しかしどうも麻薬がらみのヤバそうな人物であることがわかってくる。しかも恋人の理沙が行方不明になってしまうのだ・・・。
盛りだくさんでテンポよくスラスラよめまする。後半の展開はちょっと強引だけど。
次回で、目出度く借金が完済できることを祈ってます。

|

2005.09.02

■その日の前に 重松清 文藝春秋

「死」をテーマにした連作集。
難病で死んだクラスメイト、余命3カ月のサラリーマン、母ががんとわかった高校生の男の子・・・。
「死」を目前にすることで、本人も周りのものもあらためて「生きている意味」を考えるものなのだ。
それにしてもこんな風に、振り返れる時間を持てることはある意味幸せだと思う。少しずつ整理していけるから。
最後の短編でこれが連作である意味がわかるのです。
重松さんは確かに泣かせる作品を書く作家ですが、泣かせようとしないところがわたしは好きです。

|

« August 2005 | Main | October 2005 »