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2005.05.06

■いとしのヒナゴン 重松清 文藝春秋

ある中国地方の小さな町を舞台に、元暴走族の型破り町長とその仲間、都会から一時帰郷しているコピーライター志願の女性と幼馴染が、幻の珍獣「ヒナゴン」を巡って大騒動の顛末。
うん、面白いのです。田舎町にありがちな人間関係と市町村の合併問題がからまって町が分裂し、またまとまっていく様が実に感動的に描かれています。
物すごく登場人物は多いのだけど、それぞれの個性がかき分けられているのは職人芸です。様々な思惑が重なりあいながらなだれこんでいく一大クライマックスの町長選の演説会では思わず涙しそうになります。
しかし、重松清さん、あまりにも上手い。上手すぎて、奇麗すぎて、ちょっと白けるところもあるのですわ。何か一時の浅田次郎のような・・・。

これ、映画化されてもうすぐ公開らしい。キャストを見たら、なかなかハマってる感じ。多分見ないけど。

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