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2005.02.03

■アイムソーリー、ママ 桐野夏生 集英社

嘘をつくことも、盗むことも、人を殺すこともなんとも思わない生まれつき邪悪な存在、アイ子。彼女は娼館で生まれ育ち、母を知らない。母の形見である白い靴だけを友に生きてきたのだった。
うーん、構成がうまいです。周り回ってこのようにオチがつくとはねえ。とにかくどう展開するのか気になって一気に読んでしまいました。とにかく勢いがあるから。(ただ文章は全体にちょっと雑な気がした。)
とんでもなく恐ろしい女性なんだけど、どっか憎めないところがあるアイ子です。アイ子以外の登場人物も全員、気持ち悪い人ばかりです。殺される人の名前に牛とか動物の名前を入れているのは意図的なんだろう・・。
ラストは映画「顔」に似ている? あの映画も実際の事件にヒントを得たものだけど。

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