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2004.10.19

■殺しの接吻 ウィリアム・ゴールドマン ハヤカワポケットミステリ

何とも不思議な本なのですよ。連続殺人鬼とそれを追う刑事の物語なのだけどどう考えても普通のミステリーじゃないです。ある種のラブストーリーかもしれませぬ。(笑)
犯人は色々な人物に変装し(時には女にさえ化ける!)言葉巧みに部屋に入り込み中年女性を絞殺する。彼は新聞に自分の犯罪が報道されることに喜びを感じていて、ついには刑事に自らの犯罪を通報するようになるんですが、この二人の間に次第に奇妙な感情が生まれてくるんです。さらに途中から刑事の恋人や果ては模倣犯が現れて、事態はとんでもなく変な方向へ・・。犯人、刑事、模倣犯、何れもマザー・コンプレックスの持ち主というのがポイントなのですが、いやー、何ともいえない読後感ですわ。

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