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2004.09.07

■ターン 北村薫 新潮文庫

版画家の真希は自動車事故にあって時間のすき間に跳んでいってしまう。そこは生き物が全くいない世界。そして1日経つとまた同じ日の同じ時間へ「くるりん」と「ターン」してしまう。ひとりぼっちで150日を過ごしたとき、突然電話が鳴る。電話してきたのは真希に仕事の依頼をしようとしたイラストレータ。奇跡的につながった電話を通じて会話を始める二人。なぜだかお互いの声しか聞こえないのだ。会ったこともなかった二人だけれど、次第に好意をいだき始める。
きれいで、端正で、優しくて、なんとも上品な物語です。いい話しだと思うし、版画やイラストに関しての制作過程なども丁寧に書かれていてとっても好感がもてるです。ただ北村薫さんの小説って、なんか上品過ぎて物足りない気がするのでした。

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