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2004.01.23

接近 古処誠二 新潮社

第二次世界大戦末期の沖縄。11歳の少年「少年」の視点から見た戦争が描かれている。少年は日本の勝利を信じ、軍隊を信じる。軍人を批難する大人たちを軽べつする。しかし地元民から略奪をくり返し、反抗する人間をスパイよばわりし、銃を向けるのは日本の軍人だ。
極限状態に置かれた時、人間の弱さ、醜さが見える。
それでも、少年は「信じたかった」。誰かを信じたかった。

なぜ今、太平洋戦争? という気もするし、今だからこそ、という気もする。

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