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2004.01.19

シンセミア 阿部和重 朝日新聞社

面白かった〜。みんな読んでみて〜!

山形県の神町という町を舞台にした大河小説。2000年の暑い夏に次々と事件が起こる。中学教師の自殺、走り屋青年の事故、老人の行方不明。一見無関係に見えるこの事件は、戦後勃興したこの町の権力者たちの抗争と青年たちの鬱屈と町の歴史がからみあって起こったことだった。まるでノンフィクションのようなフィクション。(エルロイの日本版、地方都市篇っていう感じもします)
出てくるやつはほとんどみんな、下司な人々です。しかしそれぞれの境遇や感情が淡々と、しかし詳細すぎるほど詳細に語られていくことで、何だか妙に納得させられてしまったりする。

最後は見事というか、全ての事件がパタパタパタと解き明かされて「なんと・・そうだったのか・・」と驚かされるのだけど、ちょっときれいに解決されすぎたったかもという気も。

いや、でもとにかくすごく面白かった・・・・・。えーなんかうまく感想が書けません。自分の文の稚拙さに恥じ入る。

迷宮旅行社さんの「写実、叙述、呪術」というのを興味深く読ませてもらいました。
http://www.mayq.net/sinsemillas.html

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