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January 2004

2004.01.29

ラストサムライ

もともと夏ごろからさんざん予告編を見せつけられて、辟易してたんだけど、割に評判がよいので、昨年末から、レディースデイに見ようと何度かトライしてました。ずーっと満席だったんですわ。で、ようやく見終わって。
原田監督、出張りすぎ〜! 
明治期の高官やら財閥のキャラクターをひとりに詰め込んだのだろうけど、戦闘の現場まで出ていって、指揮までしちゃうの?
渡辺謙は思ったほど・・。子役の子と見張り役の侍“ボブ”が印象に残った。
円教寺も映ったし(←郷土愛)
アメリカ大使(?)天皇に条約を拒否されるときの「ひどい」の字幕に大受けしてしまった。(こんなとこでウケてるようではダメですねえ)
やっぱりトムクル映画ですね。大真面目にやって、力こもってるけど・・・。苦手だわ・・・。

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インディビジュアル・プロジェクション 阿部和重

日記形式で綴られるオヌマの日常生活。映写技師として働くオヌマの元へ、友人が訪ねてくる。なんと!彼はスパイ塾の同期生だった・・。と、どんどんとんでもない話しになっていくのだ。
でも面白かった。ラストは半分脱力しながら、かなり笑えました。

「プロジェクション」の意味がよくわからなかったので、調べてみました。
へーーえ。いっぱい意味があるんですね。
(研究社・英和中辞典)
1 [U] 投射, 発射, 放射 〔of〕.
2 [U]a 【画】 射影, 投影(法), 平面図法.b 【映】 映写.
3 [C] 投影画.
4 [U] [具体的には [C]] 主観の投影.
5 [C] 突出(部), 突出物, 突起.
6 [U] 計画, 工夫.
7 [C] 予想, 推定.
読み終えるとなかなか意味深いタイトルだと思う。
「みんなわたしだ」

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2004.01.23

接近 古処誠二 新潮社

第二次世界大戦末期の沖縄。11歳の少年「少年」の視点から見た戦争が描かれている。少年は日本の勝利を信じ、軍隊を信じる。軍人を批難する大人たちを軽べつする。しかし地元民から略奪をくり返し、反抗する人間をスパイよばわりし、銃を向けるのは日本の軍人だ。
極限状態に置かれた時、人間の弱さ、醜さが見える。
それでも、少年は「信じたかった」。誰かを信じたかった。

なぜ今、太平洋戦争? という気もするし、今だからこそ、という気もする。

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2004.01.22

疾走 重松清 角川書店

ううううううーん。結論から先に言うと、わたくしはダメでした。この作品。

浜と沖の対立、兄の犯罪、いじめ、父の蒸発・母の博打、家庭崩壊と不幸のてんこもりながら、この流れはありうるだろうし、前半はかなり興味深く読んでいたのだけど、シュウジが家出してからの展開は、なんだかなあ・・・。孤高の人であったエリのその後も少し、残念。よかったのはアカネさんだけでしたね。

「おまえ」はという2人称小説。おお、これは2人称小説なのね。昔、小説の分類で「2人称小説」というのを見てピンとこなかったんだけど、これなのね。チャレンジだとは思うけど、読みにくいのも確か。それで、この「おまえ」と呼びかけているのは一応神父なの? ラストの辺りではそんな風にとれたけど。
それにしても神父!神父、いいのか?あんた、それで。 そうか!今わかったわ。私は神父に腹が立ったのかも。
聖書の引用も、ゴメン、邪魔だ。

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2004.01.21

Premiere 3月号

し・・信じられない〜。

Premiereという映画雑誌があるけど、今月号を立ち読みしていたら、「ハリウッドスタイル」という特集で映画が作りだしたファッションブームを取り上げていた。
そこで「俺達に明日はない」が紹介されていたのだけど、その文中に「フェイ・ダナウエィ扮するブランチ」って書いてあるのだ〜! しかも2回も。 完全に勘違いしているようだけど、これ、校正する人はいなかったのか?
Premiere編集部。

いや・・。そりゃ間違い・勘違いはあるだろうさ。でもね、この映画を見た人で、ボニーとブランチを間違う人間がいるとは考えられない。 いくらファッション関連で取り上げた作品だとしても、見てないのか・・? 
だって、原題はBonny&Clydeだよ。 紹介記事のタイトル下に、ちゃんと原題も出てるよ。
ボニールックだよ。ブランチルックじゃないよ。

ホッんと、信じられない。

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2004.01.19

シンセミア 阿部和重 朝日新聞社

面白かった〜。みんな読んでみて〜!

山形県の神町という町を舞台にした大河小説。2000年の暑い夏に次々と事件が起こる。中学教師の自殺、走り屋青年の事故、老人の行方不明。一見無関係に見えるこの事件は、戦後勃興したこの町の権力者たちの抗争と青年たちの鬱屈と町の歴史がからみあって起こったことだった。まるでノンフィクションのようなフィクション。(エルロイの日本版、地方都市篇っていう感じもします)
出てくるやつはほとんどみんな、下司な人々です。しかしそれぞれの境遇や感情が淡々と、しかし詳細すぎるほど詳細に語られていくことで、何だか妙に納得させられてしまったりする。

最後は見事というか、全ての事件がパタパタパタと解き明かされて「なんと・・そうだったのか・・」と驚かされるのだけど、ちょっときれいに解決されすぎたったかもという気も。

いや、でもとにかくすごく面白かった・・・・・。えーなんかうまく感想が書けません。自分の文の稚拙さに恥じ入る。

迷宮旅行社さんの「写実、叙述、呪術」というのを興味深く読ませてもらいました。
http://www.mayq.net/sinsemillas.html

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2004.01.15

爛漫甲申演唱会

って、一体なによ? といぶかるみなさま。沢田研二の正月コンサートのタイトルでした。
正月は東京・大阪・名古屋の3都市で初歌いというのが恒例なのです。
昨日、大阪フェスの2日目に行ってまいりました。
しかーしこんなタイトルにだまされてはいけないのでして、思いっきりのロックコンサート。2時間立ちっぱなし、踊りっぱなしで、うーん手・足・腰が痛いぞ。
もちろんご本人もステージを走り回り、飛び回っております。新旧の曲を取り混ぜて、何が飛び出すかわからないびっくり箱的構成は正月の楽しみ。
今回の白眉は「サムライ」でした。いやー、すごい迫力です。これは鳥肌ものでした。美し過ぎた頃のサムライもよろしいけど、この声。圧倒的に揺さぶられてしまう声の力というものにやられました。
一時、声がガラガラになったなあ〜と残念に思ったこともあるけど、55歳の年齢ならではの本当にいい声の魅力が帰ってきた。
もう、なんかジュリーは今のまま(体型のこと)でいいや。でも歌い続けて欲しい。切にそう願います。

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2004.01.09

陰摩羅鬼の瑕 京極夏彦

2004年の初読みは京極でした。(>ザンスさん、ありがとう)

久々の京極堂シリーズで、前作「塗仏」のことはまーったく何も覚えていないのですが、関口君がやや復活した模様です。
長野県の「鳥の館」と称される元伯爵家が舞台。当主の元に嫁入りした女性が新婚初夜の朝何者かに殺害されるという事件が過去に4度もあった。そして5度目の結婚式が行われようとしている。そのため榎木津が探偵として招聘され、関口と共に現れる。

鳥のはく製って、不気味ですよね。
小さい頃、祖父の家に雉のはく製があって、すごく気味悪かった覚えがあります。こんなものが何百もあったら、変になっちゃいます。

関口、伯爵、木庭(元刑事)の一人称が入れ替わり、同じ事象がそれぞれの口から語られる構成になっていて、まだるっこしいところもあるけど、それはそれで面白かった。
榎さんに対する周囲の曲解ぶりが笑える。
それから木場と木庭の会話が、感じよかったです。

関口の書いたとされている小説中小説「髑弔」が、なかなかよいですね。
と、何となくパラパラな感想なんだけど、楽しめました。

それから白樺湖って、人造湖だったんですね。知らんかった。

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2004.01.03

2003年映画のまとめ

2003年に観た映画は30本。レンタルビデオ・DVDは、なし。
まあそれほど本数もないので、マイベスト5をあげておきます。(順不同です)

●キルビル
●マッチスティック・メン
●トーク・トゥー・ハー
●戦場のピアニスト
●ボウリング・フォー・コロンバイン

昨年はレディースデーを利用して結構映画館で映画を観たような気がします。
いわゆる話題作も結構観たしね。

ラストサムライを年末に観る予定だったけど、いっぱいで観られなかった。
今年の初観賞はこれになるかな? キルビル2も楽しみです。


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2003年読書のまとめ

2003年に読んだのは年末駆け込みで読み終えた伊坂の「アヒルと鴨のコインロッカー」を含めて99冊でした。
昨年はといえばわたくし的に(一般的にもか?)「伊坂幸太郎フェア」な一年でありました。
やはり「オーデュボンの祈り」を読んだ時の印象が強烈で、多分「ラッシュライフ」がピーク。個人的にはどんどんテンションが下がっていったのがちょっと残念なのですが。

そんなわけの2003年個人的ベスト10
●ティモレオン ダン・ローズ
●オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎
●ラッシュライフ 伊坂幸太郎
●終戦のローレライ 福井晴敏
●ぬかるんでから 佐藤哲也 
●夏化粧 池上永一
●ぶらんこ乗り いしいしんじ
●GOTH 乙一
●シティー・オブ・ボーンズ マイクル・コナリー
●贖罪 イアン・マキューアン

大体、読んだ時の「衝撃」みたいなものを重視する傾向がありますねえ。今年ダントツでびっくりしたのは「ティモレオン」であったということですね。(笑)
伊坂に関しては旧作2作。新作2作はまあまあ・・・。という感じで。
あと、佐藤哲也さんの作品が今まで読んだことない体験だったかなという気もします。

それから久々のマキャモン「魔女は夜ささやく」もいい作品だったとは思うのですが、やっぱり求めていたマキャモンではなかったということで自分的には期待外れだったです。

一応2003年の簡単なまとめをしましたが、こちらのReading Diaryの更新はこれで最後。
2004年からは「ココログ」に、読書・映画などの感想を書いていくことにします。

ココログはこちら↓
http://purplefield.cocolog-nifty.com

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