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May 2003

2003.05.29

終戦のローレライ

読んでます。
時間かかりそう・・・。

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2003.05.26

四日間の奇跡 浅倉卓弥 宝島社

指を失ったピアニストとサヴァン症候群でピアノの才能のある少女。
二人が体験した4日間の奇跡とは?

うーん。とっても良く出来た小説でした。
「このミス」の大賞を受けただけのことはあります。
感想も、選考委員の評と一緒です(笑)
設定が私が最近読んだばかりのあの作品と似ているのですが、
それも含めて選考委員のおっしゃる通りだと思います。はい。

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2003.05.21

死にそこないの青 乙一 幻冬舎文庫

ふーむ
こんな話しでしたのね。

「恐い」
笑われるのが、馬鹿にされるのが、批難されるのが。
他人をいじめる根源は「恐れる」ことなんだと。
自分がいじめらたり、批難されるのが恐いから
「スケープゴート」を作りだす。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」でもアメリカの銃社会の
根源を「fear」って言ってたっけ。他人に対する恐れ。

マサオ君は「恐れ」と決別できたと思うし、
最後に「恐れ」とは無縁(らしい?)の新任の教師が出てくるところがよかった。

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2003.05.20

僕のなかの壊れていない部分 白石一文 光文社

なんだかとても憂うつになるお話しでした。
友人が「あまりにもヒドイ!ひどい!」と言って
一緒に怒りたいから読めと押し付けられた本です。(笑)

出版社に勤める僕が主人公。
彼は小さい頃父が死に、母にはつらくあたられるという過去があるため
美貌のファッションディレクター、子連れの飲み屋のママ、体だけの関係を持つマダムの
3人の女とつきあっているが、その誰も愛することができない。
心にぽっかり穴があいている。

ある意味どのように話しが展開するのかわからなかったので
興味深くは読めた。
読み終わったあと、ふーーーーーーーーーーん。
それで? 
「人は生かされている」とか、人生や、愛や死についての引用がやたら
ちりばめられているが、それと、この主人公の生き方と
全くかみあっていないのだが、それが狙いなのか?

ともかく君はひとりよがりすぎるんだよ!! 君は頭がよさげにみえて
全然バカだよ、と言ってやりたい。

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2003.05.19

我が父サリンジャー マーガレット・A・サリンジャー 新潮社

最近村上春樹訳も出版されて再度注目を浴びている「Catcher in the Rye」です。
中・高生の頃に読んで「ホールデンはわたしだ」と思った人は世界中に数知れずいることだろう。
わたしもそのひとりだった。

作者のサリンジャーはその後数冊の本を出版した後、片田舎に隠遁して世捨て人のように
暮らしている。それが余計に謎を呼び色んな人たちがサリンジャーの実像を探ろうと
さまざまな試みを続けている。

ミーハーなわたしはその手の本を結構読みました。
「サリンジャーをさがして」イアン・ハミルトンとか「ライ麦畑の迷路を抜けて」
ジョイス・メイナードとか。(ジョイス・メイナードは一時期サリンジャーと同棲していた女性)
そんでこれはある意味、真打ち? 
なんとタイトル・著者名が示す通り、サリンジャーの実の娘なのであります。
原題は「Dream Catcher」なんですけどね。

彼女の母であるサリンジャーの2人目の妻との出会いから、彼女の誕生、
両親の離婚などさまざまなエピソードが語られます。
でも、これは実はサリンジャー伝ではないんですね。
日本語タイトルは「わが父サリンジャー」ですが、あくまで
「ちょっと風変わりな有名作家を持ってしまったあるアメリカ女性の自伝」なんですよ。

というわけで、彼女本人もかなりエキセントリックな方なので、
父に対する愛憎もまたひとしおです。
うーん疲れたというのが正直な感想でし・・。
もちろんサリンジャーの作品が貶められることにはなっていませんが。

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2003.05.13

ゼルプの殺人 ベルンハルト・シュリンク 新潮社

老探偵ゼルプシリーズの完結編。
合併後のドイツ、東と西の格差、老いの問題。
そしてなによりも「倫理」の問題がテーマになっている。
ナチス時代に検事をやっていたため公職追放。その後何喰わぬ顔で公職に復帰することに
「倫理的」に嫌気がさして「私立探偵」をやっているというおじいちゃんなのだ。

事件は偶然会った個人銀行の頭取に、戦時中に出資してくれた匿名出資者を
調査するよう依頼されることから始まる。
しかし調査の進展を報告しようとしても頭取にはなかなか連絡がつかず、
ある日資料管理をしている老人がゼルプに大量の紙幣がつまったトランクを
持ってきたあと事故を起こして死んでしまうことで、事態は意外な方向へ・・。


戦中・戦後・ドイツ統一後、それぞれの時期にどう生き、どうやり過ごすか。
自分の倫理観とどこまで妥協してやっていくか。
晩年にゼルプやゼルプの友人達、それぞれの考え方が交差していく。

ラストのひとり想い出の地に立つゼルプになんかしみじみしちゃいます~。

しかし心筋梗塞の発作に襲われたあと、2度も若者に川に放り込まれちゃうし
お気の毒なんです、ゼルプおじいちゃん。

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2003.05.09

重力ピエロ 伊坂幸太郎 新潮社

うーん。うーん。うーん。困ったな。

前作3作に無茶苦茶ハマッて、新作をお買上げして読んだんだけど。
泉水と春という兄弟の物語。キーワードはDNA。

個々のキャラクターのユニークさや、蘊蓄を語る会話、そして何気なく出てくる話題が
伏線としてきっちり落とし前をつけてあるとこなんて、いかにも
伊坂的なのだけど。
登場人物が少ないせいかな・・・・。大体のところがすぐわかっちゃう。
いつもなら楽しい蘊蓄だらけの会話が、ちょっとくどいような気がして
もうひとつノレませんでした。(涙)

でも思わぬ登場人物にニヤリとするので、前作3作を先に読むのがおすすめかなー。

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2003.05.07

秘密 東野圭吾 文春文庫

かなり昔に北村薫の「スキップ」を読んでいて「秘密」と混同しているところがあった。
そうか「スキップ」は少女が中年の女性になって、「秘密」は母が娘になるのね。
自分がなるならやっぱりおばさんが少女になる(今となっては)パターンしかないのだろうけど
うーん、彼女のようにやり直しができるのだろうか? やはりこのようなのんべんだらりんと
したことの繰り返しならば、2回も経験したくないよなー。
それならいっそ早く60代のばあさまになるほうが望ましい。

まあそれとは別に「秘密」は夫であり、父である平介さんの物語なんだなーと思う。
映画化された「秘密」をチラっと見た覚えはあるのだけど、小説よりコミカルになって
いたような感じ? 

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2003.05.06

街の灯 北村薫

昭和初期を舞台にした「お嬢様」探偵のお話し。
彼女の運転手兼ボディーガードの女性、別宮(通称ベッキーさん)
とのコンビで事件(というほどのことでもない)を解決していく
短編集。

これからも続くのでしょうね。
ベッキーさんの素性も気になるし、昭和初期の風俗が面白い。

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2003.05.01

阿修羅ガール 舞城王太郎 新潮社

なんだか21世紀版「桃尻娘」かと思いました。

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