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2002.03.07

かめくん 北野勇作 徳間デュアル文庫

Niftyのフォーラムの方に貸していただいた「かめくん」。
どんな話しか見当もつかなかったのだけど。うーん。そうなのか。
川上弘美の次に読んだから、「かめ」が人間たちとあまり違和感なくつきあっているのも
妙に思わずに読んでしまった。
実は「かめくん」は人造亀(レプリカメ)で木星戦争などが始まっている近未来が舞台なのだ。甲羅には様々なデータがつまっていたりするのだった。
しかし、かめくんは淡々と日常生活を送る。お仕事をし、散歩をし、パンの耳を食べ、図書館に通い、アルバイトのミワコさんと心温まる交流があったりする。

かめくんはいつも自問している。自分はなんなんだろう。
そこはそれ、一応、SF的に説明はされているのだけど、かめくんだけでなく、普通の
人間も結局は同じことなのかもしれない。

人と出会い、想い出をつくり、そしてまた別れていく。
生きる楽しさと切なさを感じさせてくれました。

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