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March 2002

2002.03.29

オフシーズン J・ケチャム 扶桑社文庫

読書中

ヒョーヒョー。
怖いです。気持ち悪いです。
避暑地でリゾートしている6人の男女を子供達を含む「食人鬼」が襲いかかります。
筆舌に尽くしがたい悲惨な状況です。
それを筆舌に尽くして、微に入り細に入り描写してくれちゃいます。
とんでもないです。ウエエ~。

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2002.03.28

コカイン・ナイト J・Gバラード 新潮社

コカイン・ナイトやっと読了。

やっぱり「悪魔のようなあいつ」なのね。
安逸、平和な世界は人間は死んだようになってしまう。活気のある世界にはスパイスとしての犯罪が必要だという、持論を持つ志は「善」な天使のような悪魔。
みんな知らず知らずに魅了され、取り込まれ、深みにはまっていくというお話しです。

ミイラ取りがミイラになったというオチで(ネタバレ?)それで?という感じかな。

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2002.03.26

コカイン・ナイト J・Gバラード 新潮社

まだ読んでいます。
なかなかミステリアスで面白いと思うのだけど、どういうわけか、あんまり進まない(笑)

素晴らしいリゾートコミュニティーと思えた楽園は一皮むけば暴力とセックスと麻薬が支配する悪の巣窟だった・・ということなのだが、一筋縄ではいかない。
このコミュニティを支配するボビーって「悪魔のようなあいつ」なのよね。

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2002.03.22

コカイン・ナイト J・Gバラード 新潮社

読書中

バラードってSF作家っていうイメージがあったけど、これはミステリータッチ。

リゾートホテルの支配人をしている弟が殺人罪で逮捕された。放火で5人を殺したと、弟は認めている。しかし、関係者はだれ一人弟が犯人であると信じていない。では、一体誰が犯人なのか? 弟は何故、自白したのか? 兄はリゾートの人々を調べ始める・・・。

さてさて、どうなるのでしょう。

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2002.03.20

ガンマンの伝説 ロバート・B・パーカー

伝説の西部劇ヒーロー、ワイアット・アープを主人公にした小説。

OK牧場の決闘はアープが、ある男の妻を奪ってしまったことが原因だったらしい。ふーん。考えたらすごいなあ。
この妻がクールというか、変わった女性です。そして、彼女のことを寡黙ながら一筋に愛するワイアット・アープ。
さすがスペンサー&スーザンを創りだした作家ではある。

決闘シーンは丹念に短文が積み重ねられて静寂の中の緊張感が伝わってきた。

全体に、淡々としてるけど、私は結構面白く読めた。
映画も見てみようかなあ。

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2002.03.19

溺れる 川上弘美 文芸春秋

またまた川上弘美。
珍しく性的関係を中心に男と女の「情(じょう)」がすれ違う様を描いている。

幽霊になって100年も相手の男を想う女、二人で400年も生きているカップルとか。

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2002.03.14

メロス・レヴェル 黒武洋

何か無茶苦茶つまらない。
「そして、 粛清の扉を」がまあまあ面白くて、でも色んな意味で判断保留というか、手放しで勧められないところはあったけど。
これはダメなんじゃないか?
設定もいいかげん馬鹿らしくて。
近未来国家が主催する「メロスレヴェル」という競技が開催される。出場するのは10組のペア。「走れメロス」のようにメロスとセリヌンティウス役を選び、優勝すると莫大な賞金と一生涯にわたる高度な保障が約束されているが、脱落すると、セリヌンティウス役が身体を犠牲にしなくてはならない。最終的には生命まで。そしてこれは全世界にTVで放映される。参加した尚久、文典親子は・・とこんな話。

「強い絆」を確認しするため、ってのが、開催目的なんだって。
なんか国家主導のスナッフムービーみたいじゃないか。
これって、参加者の申込制なんだけど、こんなものに自主的に出場する奴がいるのか?

競技の内容も相当ばかげているよ。
とにかく人物がそれぞれぜーんぜん描けていないので、誰にも感情移入できない。単なる馬鹿としか思えない。
ほんとにつっんまらん。

そして、何と、最後は「バトルロワイヤル」状態で、無人島に2組が連れてこられて「走れメロス」そのままに、互いに端って優勝を争うとくりゃ、それまでのほとんど無意味な問題により選別されていたのは何だったんだって!? 
始めから、これにしとけよ~。

「バトルロワイヤル」は無理やりつれてこられて中学生が殺し合いという話だったけど、それぞれの登場人物がすごく丁寧に描かれているし、殺し合いの場面は壮絶でも、最終的にそれこそ「人間賛歌・心の絆」を感じさせるものだったのと対照的。

ひどい小説といってもいい。

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2002.03.12

センセイの鞄 川上弘美 平凡社

先日の京極もなぜか主人公は「センセイ」だった・・・。


センセイとツキコさんはある飲み屋で知りあう。肴の好みがよくあうご仁だこと、と思っていたら実は高校の時の国語の教師であることが判明。ツキコさん37歳、センセイは70歳くらいだろうか?の時だった。
端然とした姿勢を崩さない少し昔気質のセンセイと年齢にしては子供っぽいところのあるふわふわとしたツキコさん。以来、二人は飲み屋さんで顔を合わせだんだん親しくなっていく。

正直言って、この歳になると恋愛は面倒くさいのだ。恋愛は他人の領分をある意味、侵しあうものであるから。40近くになるとそれなりに自分なりの決め事があり、楽しみ方を見つけている。それを今更変えるのは少し不安だったり、不快だったりする。

それでもツキコさんはセンセイを好きになる。だから、これはフィクションなんだよ、とも思う。物語の中ならそれは心地よい。
豆腐だけの湯豆腐を食べていたツキコさんは、センセイと付きあうようになってからはタラや春菊が入った湯豆腐を作るようになった。
でも、現実は湯豆腐は豆腐だけが美味しいのよと思ってしまうかもしれない。

せつせつ、あわあわと語られている中に、真面目くさった可笑しさというのか、読んでいてクスクス笑ってしまうところがある。こういうところが結構好きだ。

ツキコの同級生の男のが登場するが、彼に対して、彼は小学生の時は少年らしく、高校生の頃は青年らしく、30歳になった頃には「大人」になったんだろう。対して私は、小学生の時は大人だった。しかし、その後あまり成長していないから未だに子供っぽい。などと評するところがあって、共感してしまった。

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2002.03.11

今昔続百鬼 京極夏彦 講談社ノベルズ

読了。
やっぱりいまいちなシリーズだ。
途中で書いたように主人公2人にあんまり魅力がない。
多々良センセイは確かに愛すべきキャラクターだけど、相棒の沼上は彼は多々良がすきなのだろうけど、こう、愚痴ってばかりいると、やっぱり、読者もああ、またか、と愛すべき気持ちまでいかないうちに、あきれたというレベルで同調してしまう。

ゆえに好きになれない。そして、事件の解決も結局は偶然にしかすぎないというのも、もうひとついただけない。
というわけで、最後の一編「こくり婆」だけ、京極堂が登場。
うーん、やっぱり、彼が出てくると締まるんだな。
京極堂のクールな語り口がやっぱりいいね。

ドタバタは「どすこい」で十分なので、早く京極堂シリーズに復帰しておくれ。

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2002.03.08

今昔続百鬼 京極夏彦 講談社ノベルズ

現在読書中

【多々良先生行状記】

ふーん新しいシリーズなんだ。

でも正直、多々良先生も語り手である沼上も、あんまり魅力的ではないんだなあ。

このシリーズはこれで打ち止めにしといたら?
って、4編中まだ2つ目だけどさ。

最終結論は来週。

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2002.03.07

かめくん 北野勇作 徳間デュアル文庫

Niftyのフォーラムの方に貸していただいた「かめくん」。
どんな話しか見当もつかなかったのだけど。うーん。そうなのか。
川上弘美の次に読んだから、「かめ」が人間たちとあまり違和感なくつきあっているのも
妙に思わずに読んでしまった。
実は「かめくん」は人造亀(レプリカメ)で木星戦争などが始まっている近未来が舞台なのだ。甲羅には様々なデータがつまっていたりするのだった。
しかし、かめくんは淡々と日常生活を送る。お仕事をし、散歩をし、パンの耳を食べ、図書館に通い、アルバイトのミワコさんと心温まる交流があったりする。

かめくんはいつも自問している。自分はなんなんだろう。
そこはそれ、一応、SF的に説明はされているのだけど、かめくんだけでなく、普通の
人間も結局は同じことなのかもしれない。

人と出会い、想い出をつくり、そしてまた別れていく。
生きる楽しさと切なさを感じさせてくれました。

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2002.03.05

かめくん 北野勇作

ただいま読書中。

いきなり「かめ」なので、川上弘美と間違えそうになった(笑)

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2002.03.04

神様 川上弘美 中央公論社

続けて川上弘美。短編集「神様」

彼女の作品を読み出したきっかけは、久世光彦の書評だった。
そこで紹介してあったのが「春立つ」。

「猫屋」という飲み屋のおかみさんカナエさんの身の上を、わたしが聞いている。
ずっと若いころ。ある雪の日、カナエさんは穴にはまって、ある男と出会う。一緒に暮らす。カナエさんはその男のことが好きになって「好きだ」といったら、元の場所に戻されてしまった。
次の年もまた行った。その次の年も。でも、いつも「好き」というと、戻される。ついにカナエさんは男のことを考えなくなった。一緒にいるのに男を感じず、居ても居なくても変わらないような状態になった。そして、カナエさんは自ら、そこを出ていった。

そんな話をして、しばらく立って行ってみると「猫屋」は店終いしていた。「今度は違うように、できるような気になりましたので」と書き置きして、カナエさんはあの、雪国へ旅立ったのだ。

なんか、いい話や。

●キーワード:カリン酒

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2002.03.01

いとしい 川上弘美 幻冬舎

川上弘美の場合、ストーリーを紹介するのは無理だ。
始まりの一行で、ポンと彼女の世界に入ってしまってあとは、ホワホワと漂うしかない。

これはタイトル通り「いとしい」という想いを何通りも描き出した物語。(物語という言葉は不適切かも)
姉と妹、それぞれの恋人。母と恋人。妹の教え子とストーカー。妹の教え子の兄は、妹の恋人。この人達それぞれが「いとしい」気持ちを乱れ髪のようにからませていく。
姉の恋人が突然、変態(文字通り、蝶のように変態する)したりしても自然なこととして受け入れなくてはならない。


●キーワード:乱れ髪

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