2020.09.15

□顔たち、ところどころ

アニエス・ヴァルダ

70年代、私が映画雑誌を読んでいた頃によく聞いた名前だった。フランスの女性映画監督。

「歌う女、歌わない女」とか。でも映画は見たことなかった。

妹が面白かったというを聞いていてamazonプライムにラインナップされていたので鑑賞。

 

88歳のヴァルダと35歳のJRという写真家がコラボするドキュメンタリー。

JRは人々を撮影した写真を巨大化し建物の壁面などに貼り付けていくという手法をとるアーティスト。

二人はフランスを旅し、そこで出会った人を撮影。その人に関連する建物や構造物に貼り付け、さらにその前に本人を立たせて撮影する。

時にはヴァルダが撮影した古い写真を使うことも。

農場経営者、カフェの店員、港湾労働者とその妻、炭鉱夫・・・・モデルたちとのインタビューも面白い。

 

そしてヴァルダとJRの関係。50歳という歳の差を感じさせない二人の会話がよい。時に喧嘩もしたり。JRも必要以上に老齢のヴァルダを労らず自然に接する。二人を後ろから写す映像が時々差し込まれるけど、これが美しい。

JRはいつも帽子とサングラスをしているが、ヴァルダはゴダールを思い出すと話す。ゴダールは一度だけサングラスを外してくれた。JRは目を見せてくれるのか?

この映画はクラウドファンディングで作られたそうだ。

この撮影後ヴァルダ監督は90歳で亡くなった。合掌。

 

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2020.09.09

■恋愛未満 篠田節子 光文社

なんとも息苦しい短編集。 篠田節子はいつも気持ちをざわざわさせる。

50歳を過ぎた男女の恋愛未満の関係。

「アリス」「説教師」

この2作品はとある地方都市のアマチュア楽団内での恋愛騒動。

50を過ぎた大学教授が恋する相手を巡り楽団のメンバーたちがあれやこれやと口を挟む。

「マドンナのテーブル」

夫の会社の同期たちのつきあいにいつも一人だけ混じっている女性。

彼女に嫉妬に近い感情を持つ妻だがその女性は美人でも色っぽくもない。余計に「一体なぜ彼女が紅一点で男たちのグループにいられるのか」を疑問に思う妻。理由は思いもかけないものだった。

「六時四十六分」

アメリカで暮らしている娘を訪ねた女性が旅先の列車待合室でで知り合った男性との7時間ほどの体験。

「夜の森の騎士」

認知症の母の介護に疲れ果てた女性が母の入院先で出会ったある男性は・・・。

 

「マドンナのテーブル」と「夜の森の騎士」が面白かった。というか篠田さんらしい作品です。

 

 

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2020.08.31

□グッバイ、リチャード

久々に普通の人を演じたジョニー・デップ。

がんで余命180日と宣告された文学部の大学教授リチャード。家族に告げようとしたその日に

娘からはレズビアンであると告白され、さらに芸術家の妻からは大学の学長と浮気していると告白される。

 

ほとんどヤケになったリチャードは、残りの人生をやりたいように生きることを決意する。

 

まあ湿っぽくならず最期を迎える感じがよかったな。

ジョニーのくるくる変わる表情がとてもよい。

 

愛犬はナイス! 助演賞をあげたい。

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2020.07.27

■クジラアタマの王様 伊坂幸太郎 NHK出版

久しぶりの伊坂幸太郎なのだけど、やっぱり面白いですねえ。

 

ちょうど一年前に発表された作品らしいのだけど
あまりにもタイムリーというかパンデミックがらみのエピソードが登場するのもまた伊坂の先見性?

 

主人公はお菓子メーカー勤務で異物混入のクレームという話から始まってこれはこれで興味深い。

しかし都議会議員、人気のテレビタレントなどが登場し話はどんどん転がる転がる・・・・。

そしていきなり15年後は新型の感染症が広がり始めた世界だった。

 

この話のように治療薬とワクチンが1日も早く開発されるように、夢の中で戦うか。

 

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2020.07.05

□一度も撃ってません

全然期待してなかったんだけど、結構面白かったです。

長年の石橋蓮司ファンとしては蓮司主演という貴重な作品なので見ておきたかったのです。

 

ハードボイルド小説家(自称、ほとんど採用されたことがない)の石橋蓮司と大楠道代が夫婦。

そして岸部一徳と桃井かおりがからむというこのキャスティングは最高でしたね。必然の4人。

 

溜まり場のバーからして風景が全編、昭和、昭和、昭和!

バーのロゴがすごく素敵でなんと、あの俳優の手になるものというのも嬉しい。

もう懐かしさにひたりながら見ましょう。

大楠さんと桃井かおりのやりとりがクスクス笑える。

 

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■カッティングエッジ ジェフリー・ディーバ 文藝春秋

うーん。いつものいつものライムシリーズです。

 

何もここまでどんでん返し、どんでん返ししなくてもいいやんと思ってしまう。

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2020.06.14

□ストーリー・オブ・マイ・ライフ

「若草物語」!

すごーく楽しみにしていたのです。コロナの影響で地元の映画館の情報が新聞に掲載されていないので、ネットで調べたら公開が始まっていた!

よかった気づいて。映画館に行ったのは1月以来だわ。

 

子供の頃読んだいわゆる少女向けの小説でダントツで好きだったのが「若草物語」。次女のジョーに思いっきり共感していた。

そして幼馴染のローリーのことも好きだったので、二人が結婚しないことが不思議だった。しかも後日髭だらけのおっさんと結婚することになったのでそれはショックを受けたものだった。

でもこの映画を見たら納得ね。ティモシーシャラメのローリーよりルイ・ガレルのベアさんの方がいいもん。(笑)

実はキャスト的にはジョー役のシアーナちゃんとルイガレル以外は不満がいっぱい。メグが子供っぽいと思うのはわたしがおばさんになったから?

ベスは病弱な役だけど、ぽっちゃりして健康的に見えるし、メグは絶世の美女であってほしかった。母のローラ・ダーンは好きなんだけどちょっと若草物語の母のイメージと違った。叔母役のメリル・ストリープはぴったりだった。

シアーナちゃんと素晴らしい衣装を見てるだけで見応えはあった。

正直少々長くて退屈なところもなくもなかったが、時々泣けた。

 

ところでルイガレルという役者、気になって調べたらフランス人でなんとフィリップ・ガレルの息子らしい。いや。フィリップ・ガレルってニコの旦那だった人じゃん。(ルイはニコの子供ではないが)なんか変な縁を感じた。

 

 

 

 

 

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2020.05.27

■御社のチャラ男 絲山秋子 講談社

うーむ。うーむ。確かに会社というのはこんな感じかもしれない。

これからリモートワークが増えていけば変わっていくのかな。

 

御社のチャラ男 以前いた会社では社長がそうだったよなと思い当たった。

私は結局、人間関係が面倒臭くなったので定年を期にいわゆる会社勤めを辞めた。

できるだけ一人であんまり他人としゃべらなくてもいい仕事についた。

それでも面倒臭いことだらけだけど。

 

 

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□シリコンバレー シーズン3〜5

見終わってしまった。

シーズン6まであるらしいが、まだアマゾンプライムでは見られない。

 

気楽に見ようと思ったので吹替版で見始めたけど、シーズン4から吹替はなくなって字幕で見ることになったけど

意外と違和感はなかった。

 

シーズン4でバーチャルリアリティの開発者のキーナンという人物が登場してくるのだけど

どこかで見たことがあると思って考えていたら 「シックスセンス」の子役の子だと思い当たった。

いやー、あのままでおっさんになってたわ。

 

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2020.05.11

□シリコンバレー シーズン1

amazonプライムでビデオ見放題なはずだし、ウォッチリストにはいっぱい入れてるんだけどなんだか見る気がしない。

 

たまたま昨日もラインナップをチェックしていたら、あらあら。以前から見たかったドラマ「シリコンバレー」が

あるじゃないですか。

 

いやー。面白い。面白い。すごくよくできてる。

大手IT企業に務める青年が考えたアプリが注目を浴び、その権利を買い取ろうとする会社、独立して会社を起こせという

投資会社。青年は仲間5人といっしょに起業することを選ぶが、それからがさあ大変!

 

実際シリコンバレーではこんなことは毎日のように起こっていることなんでしょう。会社設立のためのあれやこれや

主人公の天才(?)プログラマーリチャードが、いかにもオタクで世間知がうとい青年、仲間のプログラマー二人は

どちらが優秀かいつも喧嘩している。そしてはじめ彼らに住む場所を提供していた自称インキュベーターのうさんくさい奴。

 

大手IT企業フーリーの社長、投資会社の社長のキャラも強烈で、いかにもいそうな感じが面白かった。

でも投資会社の社長をやっている俳優が本当に亡くなってしまったようで、ストーリー上でもそうなってしまった。

残念。かなり気に入ってたのに。この人。

 

下ネタも満載なんだけど、シーズン1の最後の絶対絶命に追い詰められたリチャードが新しいアイディアを思いつく

そのきっかけがおかしすぎてもう、大笑いだった。大真面目に議論している内容が・・・・(笑笑笑)

 

1話30分で短く、テンポがいい。HBO制作ということだけど「セックス&ザ・シティ」もここのプロダクションだったような気がする。

 

 

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