2018.01.01

2017年 読書と映画

恒例 一年の総括。
今年は昨年末から入院していた母が1月に退院して、ホッとしたのも束の間、2月早々に父が入院。
結局4か月近く闘病の後退院と、半年近く落ち着くヒマもなかった。

と、その割には本は読めたかも。一応一か月3冊くらいは読めた。
しかも今年はかなりよい本が読めたのでとても嬉しい。

印象に残っているのは
佐藤亜紀の「スイングしなけりゃ始まらない」「吸血鬼」
町田康の「ギケイキ」
梓澤要の「画狂其一」
ポールオースターの「冬の日誌」「内面からの報告書」
ケイト・モートンの「湖畔荘」

特に「画狂其一」は本当に面白かった。江戸琳派の創始者酒井抱一が姫路藩のお殿様の弟なので
なにげに読み始めたのだけれど、琳派の系譜はもちろん画家の絵に対する情熱が丁寧に描かれていて引き込まれた。文章は抑制がきいているのだけど、画家たちの溢れ出る情念を感じました。それぞれの作品に対する描写も素晴らしく、作品を後でみたけど、文章の方がさらに凄みを感じたかも。
登場人物もそれぞれとても客観的な冷静な筆致で描かれているけど、さりげない会話や行動が人物を生き生きさせている。其一さんが出会う多くの人たち、師匠酒井抱一はもちろん、父、弟子たち、妻、旅先で会う人々、顧客である商家の老女、隣家の庄屋の老人・・・それぞれのエピソードや交わす言葉が印象に残る。
いやー本当にこの作品はよかった。

佐藤亜紀の「スイング・・・」はあまりに衝撃的な内容で驚きました。面白いピカレスク小説です。でも「吸血鬼」の方が佐藤亜紀らしいかな。どちらというと「吸血鬼」の方が好き。

町田康のギケイキはもう、大笑い!! っでも凄い。 早く続きを読ませてくれ。 

ケイトモートンは大河歴史ロマンミステリーの集大成って感じで、予測を裏切りまくる展開に息つくヒマもない。
最後はそう来たのか! でも許す。堪能しました。


ポールオースターの「冬の日誌」は「身体」の変化から眺める自分史という視点が新鮮。「二人称小説」がこれほど相応しい題材もないだろうね。現在の自分が過去の自分に「君」と呼びかけるのだから。

他にも桐野夏生さんの「夜の谷を行く」は、連合赤軍の話しというより60を過ぎた女性の日常という点から興味深かった。


映画は16本。
「パイレーツ」と「ダンサー・セルゲイポルーニン」は劇場で。
ポルーニンにはちょっとハマって、You Tube でもかなり見たなあ。
DVDでは「ブルックリン」がとてもよかった。原作も好きだったけど、映画も原作の雰囲気そのままにしかも美しい色で再現されて大変満足。


そうそう、今年は個人的に玉木宏にちょっぴりハマって過去の映画や舞台も見に行ってしまった。
彼は表情がよいので、舞台より映像向きだと確認。

来年は還暦。父母の介護はいつまで続くのかわからないけど、最後まで付き合うしかないですねえ。

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2017.12.12

■画狂其一 梓澤要 NHK出版

よいものを読んだという思いです。
梓澤要さんという作家、初読みでしたが、よく書いてくださった。感謝です。

姫路のお殿様の弟で画家だった酒井抱一のことは、うっすら知っていたので興味を持って読み始めました。
ただ大名の余技だと思っていたのですが、江戸琳派の始祖だったのですね。
そして弟子の鈴木其一。二人の師弟関係とそれぞれの絵に対する想い、画風の違いなど年代を追って割合と
たんたんと描かれているのだけど、とても素晴らしい。
よい絵を描きたいという想いに突き動かされる絵師の執念を描ききってる感がありました。

作品の描写が丹念で細やかで、どんな絵かとネットで調べて見ると、いやむしろ小説の描写の方がすごくない?とか思ったり。(もちろん実物の絵はもっとスゴイのだろうけど)

一見順風満帆に見える其一の画家として人生も、そこにさまざまな葛藤があり、そのことでさらに高みを目指していくさまが心打たれる。

師匠酒井抱一とその友人の谷文晁、北斎や広重も登場します。七代目海老蔵、姫路に旅して河合寸翁との出合い、最期に登場する大物井伊直弼など、江戸の有名人もたくさん登場するのでなんだかワクワク。それにくわえて
江戸の大店のお婆様、自宅の隣に住む庄屋のおじいさんなど市井の人が語るエピソードも印象深く、時々涙してしまった。

其一の最大傑作「朝顔図屏風」これは一度本物を見てみたいなあ。

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2017.11.20

■果鋭  黒川博行 幻冬舎

堀やんと誠やんの元マル暴刑事のコンビが、パチンコ業界の闇を暴く。 
暴くといっても、正義感だけではなく、きっちりお金も要求するところがこのコンビらしいのでしょうか?

読んでる時はなかなか面白かったけど、シリーズで読みたいとかそんな感じはない。
とにかく大阪近辺が舞台になっているので、親しみやすくはありました。


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2017.11.13

・危険な関係

11月11日 森ノ宮ピロティホールにて 13:00〜

4月くらいに玉木宏が出演している「女の勲章」というドラマを見て、その「色悪」ぶりがハマっていたので、
注目していました。
タイミングよく「危険な関係」に主演という情報を知り、これはちょっと見てみたいなと。

グレン・クローズとマルコヴィッチの映画は30年くらい前に見ており、どう舞台化するのか興味もあった。
まあ、当初はコスチュームものかと思っていたので、衣裳、装置など意表をつかれました。
やっぱり白タイツとか、カツラなんかだとさすがにちょっと・・・でしょうね。

さてさて、楽しみにしていた舞台。
うーん。悪くはなかったけど、ものすごーくよかったってほどでもなかったですかね。

実は玉木宏は声が特徴的なので、舞台が合っているのでは?という期待もあったのです。
で、実際、声もよく聞こえたし発声が悪いということでもないと思うのだけど、芝居がちょっとナチュラル過ぎ?
舞台って、やっぱり見得というか、間をためるとかそういう緩急が必要なのでその辺が映画・ドラマ仕様だったと思う。
きっと細やかな表情の変化とかあったのだろうけど、見やすいピロティホールとはいえ、13列目くらいだとそこまで細かくは見えない。 うん、むしろ画面でクロースアップの方がよい人なのかなあと思ったりしました。

まあ、でも見て損はない舞台でした。演出も好き嫌いはあるだろうけど私は好き。そして衣裳と装置もよかった。
普段ピロティーホールは志の輔さんの落語でしか行かないので、あら、ちゃんと幅も奥行きもある舞台なのねと認識(笑) 。


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2017.10.02

■ブラックウォーター灯台 コルム・トビーン 

「ブルックリン」がよかったので、読んでみた。

父の死を巡って確執のある母娘。娘は結婚も知らせず、孫にも合わせず、もう何年も顔を合わしていない二人。
しかし、弟が病気であると知らされた二人は、弟と弟の友人と共に、祖母の家に集まる。

出てくる母・娘・祖母みんななんだかお互いに意固地で、3人の会話を読んでいると胸が苦しくなります。

まあ、最後は和解するんだけど、全体にちょっとつらかった。

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2017.09.26

■湖畔荘 上下 ケイト・モートン

前回の「秘密」も面白かったけど、今回の湖畔荘は、今までで一番面白い。傑作と言ってもいいかも。

いつもの過去と現在が入り乱れたケイト・モートンならではの構成で、始めは少々わかりづらいけれど
下巻になると、もう夢中です。
女刑事が仕事の失敗で休暇を取らされ、コーンウォールの祖父の家に出かけたところから始まる。
ジョギング途中で見つけた「湖畔荘」という屋敷を見つけるが、70年も前に放棄されたという。
当時、屋敷の1歳になる息子が行方不明となり、家族は家を離れたのだという。

女刑事はその行方不明事件を調べ始めると、湖畔荘の一族の一人が有名な推理作家になっていることがわかる。

女刑事セイディ、湖畔荘の行方不明の男の子の3人の姉のうち一人であるアリス、湖畔荘の女主人であり、アリスの母エリナ(故人)。
過去と現在が行き来し、重層的に語られ、こちらの憶測を次の章で裏切っていく構成に翻弄されながらも面白くて仕方がない。

そして最後の最後。おおお。こう来たのか。 偶然か、必然か、ご都合主義か?
いやいや、でもちょっと感動。少し泣いた。

それにしても、どれもとても面白いのに「映画化」とかいう話しを聞かないのは、複雑すぎて映画化できないから?
時代設定はゴージャスでとても美しくなりそうなんだけどな。

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2017.08.15

□ハドソン川の奇跡

iTunesにて鑑賞
クリント・イーストウッドの映画って好きじゃなかったけど、これは素直によかった。

まさか、副操縦士のジェフがアーロン・エックハートとは、最後のタイトルロールまで気づかなかった。
いや。名前見ても気づかなかったので、最後のシーンを見てしまった。
ひゃー。老けた?

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□ラ・ラ・ランド

iTunesにて鑑賞。

吹替え/字幕とあったんで、ダウンロードしたら日本語字幕どころか、英語の字幕もでません!!
仕方ないので、吹替えでみたんだけど、やっぱり吹替えって初見ではちょっとねえ。

ミュージカル映画! と思って見始めたのですが、途中でかなり退屈で実は途中で寝てしまった。
で、途中からもう一度見直しました。
話しは大体理解したので、最終的に通しで英語バージョンでもみました。

これは、ミュージカル映画ではないですね。主役がちょこっと踊って歌ってるシーンがあるくらいでミュージカル映画と言ってはいけない。よくある恋愛映画です。

途中で寝てしまったとはいえ、最後まで見たらなかなかよく出来ていたと思います。回想シーンはよかったです。
ミュージカルっぽく作ってありましたが、あれがあるから「ミュージカル映画」と言い張ってはいけないと思います。
あれはせいぜい、ミュジーカル風のファンタジーシーンです。

寝て起きた時はくさす気満々で、ネットの感想など色々見たのですけど、最後まで通してみると、そんなに悪くなかったと思います。

でも、やっぱり・・・・ミュージカル映画じゃない。

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2017.08.13

□ダンサー セルゲイ・ポルーニン

You TubeでTake me to churchの踊りをみて、ハマっているポルーニン。

ぜひスクリーンで見たいと思っていました。神戸シネ・リーブル。

You tubeでも見ることができた映像も多かったけれど、類い稀な才能を持ったセルゲイを家族が応援し、
外国へ出稼ぎに行くことで、家族が崩壊していった。その苦悩。

Take me to church が引退するつもりで踊った作品だったと知って、見ていると目がうるみました。

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2017.07.28

□カラスの親指

iTunes にて鑑賞。

何ですか、YahooのGyaoで配信していたので、見ようとしたら5分ほどで接続がおかしいといって止まってしまうのです。3回くらいトライしたんですが、うまくいかない。
仕方ないのでiTunesで見ました。

阿部寛が詐欺師を演じる映画で、能年ちゃんが出ているということでちょっと気になっていたのです。

まあまあ楽しめたのですが、とにかく長い。長いよ。 途中で寝そうになりました。
2時間くらいでまとめた方が、テンポよくさらに楽しめたのではとおもいました。

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